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すべての見えない光のしおりのネタバレレビュー・内容・結末

すべての見えない光(2023年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

今ガザで起こっていることを想うと
80年近く経っても人間は何も学んでいないと感じてしまうけれど
物語としてとても美しく、ラブストーリーだけど最終話まで2人は出会わないという珍しい展開。

マリーの白杖は、周囲の人を幸せに導く。
あの時代に視覚障害があることのハンディはすごかったはずなのに。
そして彼女のその才の所以は、
お父さんから注がれた真っ直ぐな愛。
戦争が彼女の愛に溢れた美しい心を奪わず、
次の世代が継がれたことを祈ってやまないエンディングだった。

離れていても、分かり合える。
初めて会っても、知っている。
同じ教授の声を毎日聞いて、それぞれがそれぞれを奮い立たせて生きてきたから。
2人とも、真っ暗な闇の中で自ら光を見出だしてどうにかやってきた。
そんな2人がようやく出会えたから、どうかどうか、再会できていますように。
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