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下剋上球児のCinemanのレビュー・感想・評価

下剋上球児(2023年製作のドラマ)
3.0
TBSの日曜劇場で放送された連続ドラマ。
一話だけでもと観始めたらいこれがちょっと面白いドラマだった

【物語の概要】
大学まで野球一筋だったが怪我を機に引退し32歳で大学に再入学して教師になった南雲脩司(鈴木亮平)は三重県立越山(えつざん)高校に赴任して3年目。
生徒や保護者からも人望の厚い社会科教員の南雲は地元の大地主・犬塚樹生(小日向文世)の孫が越山高校に入学したことをきっかけにと弱小野球部の顧問を任されることになった。
毎年高校野球予選第1試合で敗退し今や部員1名となり廃部寸前だった弱小野球部を立直して高校野球を目指す熱血ストーリー。

【Trivia & Topics】
✥キャスティング。
本作のキャスティングが良かったのです。
・鈴木亮平
「テセウスの船」(2020)の殺人犯として投獄された警察官、ドキドキするほど楽しめた冤罪ドラマ「エルピスー希望、あるいは災いー」での政治ジャーナリストなどが印象的だったけれど今回の普段は物静かだが試合になると熱血漢ぶりを発揮する教師役ははまり役だ。

・生瀬勝久
茨城県の片田舎でロリータしていた女の子とバイクでぶいぶい言わせていたヤンキーの女の子の友情を描いて大笑いした『下妻物語』(2004)のパチンコ屋の店長とか、ウイルスが生きられないので風邪すらひけない極地で一年間仕事する『南極料理人』(2009)の雪氷学者が好きでした。

・黒木華
それまではぜんぜん印象に残らない人でしたが岩井俊二監督の衝撃作『リップヴァンウィンクルの花嫁』で演じた七海役で一気にお気に入りの役者に加わりました。

・大倉孝二
一度見たら忘れられない個性的な顔つきでちょいワルが似合う大倉孝二が『ピンポン』(2002年)の佐久間学(アクマ)役で登場したときにはこの人だれ?とビックリして以来注目しています。

・小日向文世
ドラマや映画に数多く出演している名脇役の小日向文世で特に印象深かったのは北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』の悪徳マル暴役かな。


「下剋上球児」の野球部員たちがもっと個性的な面子だったら作品の面白みがより増していたことだと思うし、
物語が直球すぎるところが物足りない。
幾つもの枝葉に別れてスパイラルに語られる韓国ドラマのようなしつこさが欲しかったかな。

【5 star rating】
☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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