他人の家で密かにピアノ練習をしていた貧しい音楽大生が、その家である人と遭遇し追い詰められていく話。

1話完結の短編ドラマだが、重厚なストーリーと演出で映画を見ているよう。
ピアノだけが救いの悪人ではない苦学生が、自分の将来を夢見ることも許されない姿を通して、社会の息苦しさが描かれていた。

主人公を演じたチャ・ハギョンの良い意味で閉塞感のある演技が秀逸。

凄いドラマだった。
SPドラマなのに重厚感のある映画を観た感じ。

格差社会の問題をこの短時間で
表現出来るなんて…。

観終わって思わず『韓国のドラマって
やっぱり凄い…』ってつぶやいたぐらい。

ただピアノが弾きたかっただけなのに。
貧困から這い上がりたいだけなのに。
せつない…🥺

主演のチャ・ハギョンさんの演技が秀逸です。
調べたらアイドルさんらしく
良い意味でビックリ。

本当に韓国のアイドルさん達
演技が上手くて凄い…。

苦学生で家庭にも難があるという主人公の苦労にはもちろん共感できるのだけど、主人公本人の人間的な稚拙さがその歪みを助長していて、そういった嫌な面が仕草や表情などにも表現されるので視聴する側は終始やや居心地が悪い。この主人公をこれ以上見るのが辛いなと思ってました。
主人公を演じている俳優さんのエン君、本当はとてもかっこいい方なので良い意味でびっくり。素晴らしい演技力です。

おそらくこの主人公は自分の稚拙さに気付きながらもそれを修正するまでの力は待ち合わせていなくて、その理由が貧困。
金銭的な面だけでなく養育態度も精神的な繋がりも愛情も様々な欠落のベースに貧困があってこの人が出来上がったのだなというのが一話の中にきちんと描かれていて素晴らしかった。