何者かわからない主人公イドリス・エルバが
飛行機に搭乗するところから始まる。
タイトルが『ハイジャック』だからそうなるのだろうとは予想するけど、「彼の職業、家族関係、なぜ搭乗しているのか、人となりが、
事件とともに次第に明らかになっていくのが面白い。
ハイジャック犯も一筋縄でいかないし、到着地ロンドンの管制官（この人、グッドジョブ）とのやりとり、政府筋の動き、乗客同士の関係など、
どれもこれも目が離せない。
どうなるのかわからない。まさにサスペンス。
見ていてやめられなかってしまったドラマは久しぶり。
常に冷静沈着で交渉力を発揮する主人公。
そんな彼をわかったような気になっていたけど、
その落ち着いた交渉能力は訓練で
身についたものだということがわかる瞬間もいい。
出発地がアラブなのでアラブ系の乗客が多く、
搭乗地の出来事もハイジャックに関係している。
アラブ系の登場人物がきちんと描かれていたように思う。
脚本はネトフリでオマール・シーの『ルパン』を担当した人らしいけど、
あれより数倍面白かった。
