野良鹿

ウソ婚の野良鹿のレビュー・感想・評価

ウソ婚(2023年製作のドラマ)
4.3
2023/9/27
このドラマがきっかけでカンテレのドラマの良さに気付いた。
(最終話当時メモした雑多な感想です)
めちゃくちゃしっかり作られてるドラマ。映像が綺麗、光の使い方、画の構図もいい。音楽もいいし、環境音だけでいくところもいい。大げさなBGMを使わない。ナレーションや口頭での説明もしない。
匠と八重の立ち位置を表現するところは2枚の写真(小学生の頃の絵と最近の写真)だけで視聴者には伝わる。
マッチカットが素晴らしい。八重と匠の横並びのマッチカット。匠が元カノのところから去るマッチカット。
元カノは高校生のときは「行かないで」と言えなかったけど今回は言えた。それが諦める、送り出すことができた。
ウソ婚=ウソの結婚式という叙述トリック。匠によるウソ婚とのダブルミーニング。ドラマでもドッキリにかかる菊池風磨というメタでもあるのか。
結婚式で自分でベールを上げて、バージンロードを逆走して匠を迎えに行き、自分からキスする八重。11話で八重が「自分でお姫様になる」と宣言した通り。ジャケットを脱いで匠に着せて、自分はベストマンになる健斗。
レミさんへのプロポーズ。男から女に指輪を渡すんじゃなくて、一緒に選びに行こうと言う。レミさんは自分で指輪を選ぶ人間。
風船を子供に渡すとき、男の子がピンク、女の子が青を取る。そしてそれも説明しない。進藤の「そっか」の一言のみ。
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