これは、第一話の掴みは割に弱かった(全ての視点を全部出してきていたのでわかりにくかった)のですが、ながらで見ているうちにだんだんおもしろくなりました。
あと、映像がとてもきれいですね。
今年すごく多作なゾーヤ・アクタルとリーマー・カーグティーのプロダクションの作品なのですが、アクションも入ってくるためか、製作総指揮にファルハーン・アクタルのクレジットがはいっています。ゾーヤーさんはこちらは脚本にちょっと入っているだけ?
インドの警察がらみのドラマのなかでは、ある一つの社会悪のありかたとその解決のためへの処方箋をきちんと描いているところが異色だと思いました。
普通に楽しめますが、『アーチーズ』につづいて主人公が指定カースト出身というところに強いメッセージを感じました。
アングロ・インディアンは人口がとても少ない、このヒロインの出身カーストはどうも部族民系らしいのですが、どちらも穢れの概念とはちょっと違ったところで差別されているカテゴリーなのかな?人口約1割のマイノリティーで指定カーストではないムスリムと差別のあり方は似ている様な気がしました。
扱われている事件は日本でいえば昭和にあった大久保清事件と似ていますね。時代が違うので犯人もとても狡猾で、犯罪のあり方も捜査陣の対応もわりと洗練されていました。
犯人は割と早いうちにわかってしまうのですが、それからの発展のさせ方の肉付けが、結構面白かった。