たむ

ヴィジランテのたむのレビュー・感想・評価

ヴィジランテ(2023年製作のドラマ)
3.9
全8話のリベンジ韓国アクションドラマシリーズです。
警察大学の生徒が夜はヴィジランテとして法の裁きを逃れた犯人に制裁を加える、という定番といえば定番ですが、非常に楽しめました。
主人公が母を殺され、犯人は軽罪で出所というトラウマがあり、アメコミならバットマンになりそうな題材を、社会派サスペンスとしても描き出します。
とにかくアクションが凄まじいです。
最初あまりにも主人公が強すぎるので、痛快さが優先される物語かと思いきや、主人公を追う警察官が強烈なインパクトがあり、犯罪者との三つ巴となってくるため、予想を超えた展開が面白さを加速します。
シーズン2を予感させるところが良くも悪くもありますが、リベンジ系、アクションやサスペンスが好きな方は楽しめると思います。
描写の過剰さも、テーマと結びついてきます。

あと本作の最大の衝撃は、ユ・ジテさんの変身です。
主人公を追う刑事役で、これまで数々の名作で素晴らしい演技を見せてくれたユさんの新たな代表作と言えます。
肉体改造が凄まじく、トレーニングのシーンで、マ・ドンソクさん並み、もしかすると背が高い分より迫力があり、力道山かと思うほどの体つきです。
「敬語はやめて話します」を決め台詞として拳で犯罪者を圧倒する姿は、スピンオフを希望します。
いやそれよりも『犯罪都市』とクロスオーバーして、マブリーと犯罪者を倒していくのが観てみたいですね。
たむ

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