このレビューはネタバレを含みます
池井戸さん原作なので、てっきり企業系のお話になるものだとばかり思っていたら、予想外の方向に転んでいって目が点。序盤から感じる不穏さを崩すことなく進んでいき、後半になるにつれてシリアスとコメディの温度差に風邪を引きそうになる。
新興宗教×田舎という組み合わせのきな臭さはあるが、演者さんのおかげか、演出のせいか、おどろおどろしくはならない。じゅんさん、生瀬さんの悪役は見飽きているから、岡部さんが黒幕だと面白いけれど、満島さんがニコニコ変貌しても怖いな……などと思っていたら、しっかり精神にくるタイプの死亡フラグは回収され、勘助はただただいいやつで、思わず号泣。
物語の本筋よりも役者陣のわちゃわちゃ演技を求めて最後まで視聴したドラマでした。