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BEEF/ビーフのsonozyのレビュー・感想・評価

BEEF/ビーフ(2023年製作のドラマ)
4.5
A24製作のNetflixドラマシリーズ(全10話)。
Beefと言っても牛肉ではなく、スラングの不満・恨み・喧嘩といった意味。ということで副題に「逆上」と付いてます。
3人の監督で、日本のHIKARI監督が3つのエピソードを担当してます。

主役はエイミー(アリ・ウォン)とダニー(スティーヴン・ユァン)。
この二人が、ホームセンターの駐車場から帰ろうとする際にトラブルとなり、このビジュアル通り、中指立て合う関係となり、泥沼化していくダーク・コメディ。
1話から面白すぎて10話イッキ見しました。

『ミナリ』などでお馴染みスティーヴン・ユァンの役ダニーは、意見の合わない弟ポールと二人暮らし。
韓国に残した両親を呼んで暮らす家を建てる土地は決めているが、しがない便利屋的な仕事でローンも組めず苛立ち募らせる日々。そんな中、ムショ上がりのいとこアイザックと再会する。

下ネタ連発のスタンドアップコメディで笑わせてくれた『アリ・ウォンのオメデタ人生?!』のアリ・ウォンの役エイミーは、『Kōyōhaus(コーヨーハウス)』という観葉植物などを扱う店で成功し多忙な日々。夫のジョージは日本の著名な彫刻家ナカイの息子で、主夫として娘のジューンを育てながら不思議な形の陶芸/彫刻作品をつくっている。エイミーは家族との時間をつくるため、事業の売却を進めている。

主役の二人の名演、脚本の妙、アジア系キャストも多数と『エブエブ』の流れを受けてる感じでしょうか。
各エピソードのタイトルに登場するアート、ジョージの父の遺作エッグチェア、エイミーのビジネスの売却相手ジョルダンの豪邸など、アートやインテリアも見どころ。
あー、面白かった。
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