はさみのり

私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-のはさみのりのレビュー・感想・評価

3.7
実在の小説家の私小説。
前編後編の2回となる。

主人公の小説家(瀬戸康史)は発達障害。
といっても、IQが低いのでは無く、
行動や生活ペースに偏りやこだわりがあり、
感覚過敏や聴覚過敏があるので、
初めての環境や集団には不快感を伴う事が多い。
アスペルガー➕自閉傾向にあり、
不快なものに我慢してても限界を超えると
パニックに陥りしんどくなる😢

妻を演じる上野樹里がとにかくできた人。
でも彼女が夫の為に無理をしているのでは無く、
心から“夫のそばに居たい”と思う気持ちから
その表情はいつも穏やかでマイペースが保たれている。
てか観てて、上野樹里が美しく聖母のようだ💗

ストーリーでバスの車内シーン、
周囲のガヤや苦手な音に苦しめられ、
手で耳を押さえてなんとかやり過ごそうとする夫に、
妻は手を握って“大丈夫?“としか言えず、
直ぐにバスを降りるしかなかった💦
現代の設定になっているので、
今は聴覚過敏の為にヘッドホンをつけたり
遮断方法があるのに使わないの変だな、と思っていたが、
実在の主人公はかなりの年上だったので、
エピソード当時には無かったのかも知れないなと納得した。

妻がする夫のハンドマッサージは、
就寝前のルーティンかと思われるが、
その後は“おやすみなさい”と別々のベッドへ🛏
妻的には“抱き締められたい”とか“チューしたい”とかはあるだろうに、その辺はどうなのかなと気になった☺️

因みに、、、
葉っぱ🍃の細かい切り絵(モン・サン・ミシェル)が登場していたが、それは同じく発達障害の“葉っぱの切り絵作家”リトさんの作品です❣️
リトさんの葉っぱの切り絵は凄〜〜く細かくて、
幸せで微笑ましい世界観が1枚の小さな葉っぱにギュッと詰まってます❣️(個人的にインスタフォローしてる😊)
はさみのり

はさみのり