なお

波よ聞いてくれのなおのレビュー・感想・評価

波よ聞いてくれ(2023年製作のドラマ)
3.8
小芝風花ちゃん目当てで視聴。
コロナ禍以降、その存在価値が再注目されつつある情報媒体「ラジオ」が主題のドラマ。

原作漫画は2014年から連載開始。
その後2020年にはアニメ化もされている。

✏️鼓田ミナレのぉ、波よ聞いてくれッヘェ~~~イ!!!
このドラマは全て「キャスティングの勝利」!

自由奔放、傍若無人、豪放磊落…
とにかく自由で小さなことにこだわらない主人公・鼓田ミナレを演じた小芝風花ちゃんの流れるようなセリフ運び、そしてラジオのリスナーたちのお悩みや問題をバッタバッタとなぎ倒していく様は正に痛快。

ミナレのトレードマークであるド金髪に髪を染めたり、時にすっぴんを披露したりと、風花ちゃんの「役者魂」をビンビンに感じることができたのも良かった。

そのほか、胡散臭いがやるときはやるディレクター、麻藤を演じた北村一輝さん。
かけ出しのADだがラジオへの情熱と愛は人一倍、南波を演じた原菜乃華ちゃん。
この原ちゃんは昨年公開された新海誠監督作品『すずめの戸締り』で主人公の声を担当してましたね。

大人の男の魅力たっぷりのナイスミドル・久連木を演じた小市慢太郎さん。
初めましての役者さんだったけど、男の自分から見ても色気たっぷり&いい声すぎて惚れる。

いい声といえば、ミナレの先輩パーソナリティでありライバルでもある茅代まどかを演じた平野綾さん。
『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒ役で自分にはなじみ深い声優さんだったのだけれど、改めて見るとめちゃくちゃ美人さんだし役者も全然イケるやん…!

ミナレとまどかの「舌戦」が個人的にとても楽しい時間だった。
それだけに、ドラマ後半はまどかの出番が少なめだったのが残念。

キャスティングの妙もありつつ、物語自体は肩肘張らずに見られる内容。
若干ナンセンスな内容もあるので人を選ぶかもしれないが、コメディ的ドラマとして肩の力を抜いて見るには十分な内容。

豪華俳優が多数共演する大型ドラマでは見られない、いい意味で「小規模な」物語もやっぱり面白い。

☑️まとめ
やっぱりラジオって不思議な魅力がある。
テレビや単なる音楽鑑賞にはない「リアルタイムで」「双方向の」コミュニケーションが介在することで成り立つ唯一の情報媒体。

そんなラジオと、それに関わるスタッフたちを題材とした今までにないシチュエーションでの新感覚なコメディドラマだった。

原作の方は未だ連載中とのことなので、ぜひシーズン2を…!

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆
なお

なお