Reno

SMALLVILLE/ヤング・スーパーマン <ファイナル・シーズン>のRenoのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ファイナルシーズン全話終了✨

若きクラーク・ケントがおなじみのスーパーマンになるまでの10年間ついに完結!

★ロイス・レイン★
今作でのロイスも素晴らしいロイスでした!文句なし!今までにないまた個性のあるロイスが素敵だった!演じたエリカ・デュランスはドラマ「スーパーガール」ではカーラの母アルーラを演じていて、このヤングスーパーマン先に見ていた世代は感動だったんだろうな。

ちなみに妹ルーシー役は「ゴッサム」でポイズンアイビー、「フラッシュ」でリサ・スナート(ゴールデングライダー)を演じるなどDCキャラを演じることが多いペイトン・リスト!ルーシー役も似合ってた!

さらにロイスの母親役で、昔のドラマでロイスを演じたテリー・ハッチャーがゲスト出演!これもまたさすがDCな良い使い方!デスパレートな妻たちのスーザン役で有名な彼女はドラマ「スーパーガール」にもダクサムの女王レイア役で出演しましたね!

★テス・マーサー★
今シーズンではチームのメンバーとして迎え入れられ、いろいろ辛い経験をしてきたテスがようやくみんなと仲良く楽しんだり、ヒーローチームのサポート役として正しいことのために貢献したりする姿が本当に嬉しかった😭テスは絶対みんなにもっと支えられて良い存在だと思ってたから。エミール・ハミルトン博士との関係も良かったし。

さらに今シーズンではライオネルの捨て子でレックスの妹だった、つまり原作でいうレナ・ルーサーの立ち位置であることが判明!まさにテスのルーサーだから悪と身近でイメージも悪くて自身もないけど、ヒーロー達のために頑張ろうとするところが「スーパーガール」のレナと同じだよね!で、さっきも書いたようにみんなに認められてヒーロー達と家族のようになれたところまで含めて。

だけどフィナーレでは、レックスに刺殺されてこのフィナーレ唯一の犠牲者なのが切なかったね。テスにはこのままレナのように幸せになって欲しかったのに、最後まで家族に人生を振り回されて、仲間にも看取られず死ぬなんて。そのあとテスの死について語られるシーンもなくて、他はハッピーエンドって感じで終わるのが余計切ない。

だけど死に際に、記憶を消し去る神経毒をレックスに塗って、レックスの過去の記憶を全消去するという爪痕を残したテス!さすがただ犠牲になったりなんてしない、最後までヒーローとしてできることをする!そこがせめてもの救いだった!レックスにもクラークが救ってくれたって言ってやって良かった!!

★ジョーエル★
前々から思ってたけど、このドラマのジョーエル、面倒臭すぎるよね笑 今まで見てきたどのバージョンのジョーエルよりいちいち面倒くさくて、全然好感を持てないよ!笑 クラークも嫌いではなさそうだけど、そんなに好きではなさそうだし!笑

★ジョナサン&マーサ★
このドラマのケント夫妻も完璧でした!
マーサは相変わらずとても良いし、メトロポリス出身でキャリアもあるシティガールだったけどジョナサンと結婚して農場で暮らすことを決め、でもジョナサンの死後、また政界でキャリアを掴んで第二の人生送るっていうところもすごく素敵で良い話だった!

それにジョナサン、ファイナルシーズンだから何度かクラークの幻として出てきたけど、それがまた良い✨大好きな「マンオブスティール」のクラークもジョナサンの幻と対話する場面多いイメージで、それが重なってなお感動できた!

★コナー・ケント★
最初はレックスのクローンで、これが死んだレックスの代わりに宿敵になるのかと思いきや、実はレックスとクラーク、2人の遺伝子を掛け合わせた存在であると判明!つまりドラマ「タイタンズ」でもおなじみスーパーボーイ!クラークがおなじみのスーパーマンになるより前に、スーパーボーイまで出てきちゃったよ!笑

★ライオネル&レックス★
今シーズンでは、クラークがルーサー家に拾われ悪人ウルトラマン(多分日本だとウルトラマンという名前は他の有名ヒーローのイメージになるから、ウルトラガイっていう訳に変えたのかな?)になった世界も登場!これはコミックでもおなじみの話!コミックだとバットマンとかワンダーウーマンの悪バージョンも出てくるんだよね。

で、その世界のライオネルがこっちの世界にやってきちゃうんだけど、それがひどかったね!ライオネルってやっぱり根本は壊れたどうしようもない悪人なんだ!そしてそんなライオネルはクローンのレックスをどうしても完成させたくて、最後にはダークサイドと取引して自分の魂と引き換えにレックスのクローンに命を与えてもらうというどうしようもない展開笑

ということで、まんまとレックスは復活!クラークにこれからもヒーローとヴィランとして戦い続けようと宣言!まあここまでくるとあるあるだけど、バットマンがいるから生き甲斐があるっていうジョーカーと一緒で、可愛くもなってくるよね笑 昔みたいな変にクラークを責めたりとかじゃなくて、もう腐れ縁というか、何でもいいから戦いたいみたいなそういう清々しい動機ならまだ良いよ!笑 

しかも結局最後には、傲慢な理由でテスを刺殺したけど、テスの最後の抵抗で記憶を消されたから、また一からスーパーマンと宿敵物語を織りなしていくみたいだし、これで過去の複雑で意味のないしがらみは終わり、気持ちよく再スタートかな!笑

まあ正直、無理にレックス復活させなくても、この世界ではスーパーマンになるより前にレックスとの戦いは終わっていたっていう話でも全然良かったと思うけどね。

★アポコリプス軍★
ダークサイドの忠実な下僕、「ジャスティスリーグ ザック・スナイダーカット」でもおなじみデサードとグラニー・グッドネス、そしてゴドフリーの3人が登場!なかでもFemale Furies という女性軍を率いるグラニー・グッドネスがとても魅力的に実写化されていてワクワクした!!

コミックでもダークサイドの全軍を指揮するお婆さんなんだけど、うまく今作の世界観に合わせて映像化してるよね!あの邪悪な信仰をもつ、愛想良い笑顔がたまらない!笑 まさに悪魔!今作では孤児院をやっていて、そこで小さな女の子達を戦士として鍛えFemale Furies にしているっていう素晴らしいアダプテーション!しかもライオネルに捨てられたテスも幼少期はここで過ごしていたということに。

そしてリーダー、ダークサイドはフィナーレではライオネルの身体に憑依してクラークと対峙したわけなんだけど、あんだけ溜めて最終決戦って感じになったのに、クラークは体に突っ込むだけでダークサイド崩壊させるって、そんなあっけない最終決戦ある???!!!笑笑 びっくりしたよ!!!笑笑 で、それと同時に地球に衝突しそうな惑星アポコリプスも止まるかと思いきや、それはそれで止めに行くという!笑 まあドラマだしあの時代だからしょうがないけど、溜めた割に拍子抜けするファイナルバトルではあったね笑 グラニー達3人もオリバーが弓矢で一斉に殺しちゃって、びっくり!そんな簡単なの??!!って

グラニー魅力的なことが再確認できたし、映画ジャスティスリーグでは背景にいるだけしか出番なかったから、また別の作品でも描かれて欲しいな!!

ちなみにダークサイドの息子オライオンも言及だけあったね!やっぱりダークサイド達ニューゴッズの話はワクワクするし、数年前にニューゴッズの映画企画潰れたの残念、、

★クロエ・サリヴァン★
オリバーとついに結婚!さらに長年ウォッチタワーとしてヒーローのサポーターを務めてきたけど、また日の当たる場所で人生の新たなステージに進むため引退!オリバーの故郷スターシティで記者として再出発することに!とても良い結末!!

クロエって見る前は設定的に面倒くさい担当かな?って思ってたんだけど見てみたら、むしろ最初から最後までずっと優秀な良い人で、しかもクラーク以外で唯一最後まで残ったオリジナルメンバーですごく良いオリジナルキャラだった!いとこであるロイスとの関係性もずっと良くて、他の作品にはない魅力的な立ち位置を築いていたな。


★その他のゲスト★
・ドラマ「スーパーガール」とは全くキャラが違ったけどキャット・グラントも登場!今作では迷惑な保守派で、ハリーポッターのアンブリッジ味の強いキャラだったね笑

・スーパーガールはジョーエルの導きで、未来に移ることに!これもコミックでの流れを踏襲してるよね!コミックだと未来でブレイニアック5と恋に落ちるはず!クラーク達と現代で共闘するところも見たかったけどね〜

・ブースターゴールドとブルービートルがデビュー!!有名なDCヒーローがまた出てきて嬉しい!!

・獄中のトイマン(ウィンズロー)が、ブラックマンタやキャプテンコールド、ダークアーチャー、ルーレットなどを集めて、リージョンオブザドゥームらしき悪の連合を結成!今作のトイマンは小物感強まったなって今までは思ってたけど、ファイナルシーズンで逆にトイマンがこんな大きな役割担うの?!ってびっくり!笑 ファイナルシーズンで今後はないのに、いやないからこそ?ついにこんなヴィラン連合まで出せたのかな?結局座ってるシーンしかなかったけど、おなじみの有名ヴィランがコミック通りの姿で出てきてジャスティスソサエティのときみたいにワクワクしたね!

・スレイド・ウィルソン(デスストローク)も出てきたね!今作では眼帯になるくらいで、薄かったけど、ホークマンは殺した悪人!!

・ちなみにアクアマン再登場エピソードでは、アクアマンの妻メラも初登場!演じたのは「エージェント・オブ・シールド」のアスガルド魔女ローレライ、「GIFTED 新世代X-MEN誕生」のドリーマー役などでもおなじみエレナ・サティン。

・ジャスティスソサエティやマーシャンマンハンター、ザターナなどもファイナルシーズンなんだし、もっと出て欲しかったな!!

・リック・フラッグ、デッドショットなどとても質素な(笑)スーサイドスクワッドも登場!デッドショットは今作だと西部劇のガンマンみたいなキャラになってた!笑 何はともあれ今作でのスースクは質素!笑

★シリーズフィナーレ★
クラークとロイスの結婚式、レイン家欠席、ジャスティスリーグなど他のヒーロー友達もいない、テスもエミールもいない、マーサと付添人のオリバー、クロエくらいでそこはもっと最後なんだからキャスト集め頑張ってよ!って思っちゃった笑

とはいえ、過去のモンタージュとか、クラークのスーパーマンデビューとか7年後の世界のエピローグとかフィナーレとして素晴らしい所もいっぱいあって良かった!!

エピローグの2018年にはスーパーマン、デイリープラネットで働くペリー、ロイス、ジミー、大統領になったレックスが映し出され、おなじみのスーパーマン世界が広がっててまさに10年の集大成という感じ!

だけど、アローバースのメガクロスオーバー「クライシス・オン・インフィニット・アース」(2020)では、このヤングスーパーマンの世界のクラークが力を捨ててスーパーマンを引退し、ロイスと人間の夫婦として生活していることが明かされてたんだよね。当時はヤングスーパーマン見たことなかったから、へ〜ヤングスーパーマンのクラークは人間になるんだ!って思ったけど、今回ついにヤングスーパーマンを見終わって、なるほどこのゴールドクリプトナイトがクリプトン人を永遠に人間に変えることができるツールなんだと納得!!

満を辞してヤングスーパーマン見終えたことだし、この状態でまたクライシスのあのシーン見直したいな!!

★終わりに★
ということで、近代DC実写化作品でも数少ない未見の大作ヤングスーパーマン完走!!
一昔前、今とはアメコミ映像作品を取り巻く環境が全然違うからこそ出来上がった10シーズンだなと色々な面で感じた!

正直アメコミドラマらしさが出て、面白くなるのはシーズン7以降、特に見やすくなるのはレックスとラナ(レックスとラナって今思えば世間で言うところのとても面倒くさいメンヘラってやつだったのかもね笑)がいなくなったシーズン8以降なんだけど、それでもアメコミ好きとしてまだ見ていない最後のビッグな作品を見れて良かったなと思う!

この作品があったから、そのすぐあとにアローバースという私達Z世代のDCドラマが始まったんだもんね。そんなアローバースはアロー、フラッシュ、スーパーガール、etcと今まで約10年たくさんのドラマによって構成されてきたわけだけど、その前ヤングスーパーマンは一つの作品として10年続いて、そこからも環境の違いを感じるね!

そしてそれだけ長くあればミレニアル世代にとってはトム・ウェリングこそおなじみのスーパーマンなんだろうなと思うとしみじみ。

私にとってのおなじみ、ヘンリー・カヴィルやタイラー・ヘックリン、さらにはリターンズのブランドン・ラウスに、ジェームズ・ガン監督が準備中のまだ見ぬ新スーパーマンのキャストなどみんなが一堂に会する所もいつか見てみたいな!!

Superman Forever !!
Good bye, Smallville ✨
Reno

Reno