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清越坊の女たち~当家主母~のYUNのレビュー・感想・評価

清越坊の女たち~当家主母~(2020年製作のドラマ)
4.0
主人公沈翠喜は、夫の家業である織物工房の危機を救い再興する気概との才能があるが、夫の愛は得られずの孤独な日々。夫には愛する幼馴染曽宝琴がいて、子も産まれる。まぬけな義弟が間に入り官吏が糸を引く事件が起こり、清越坊は没落に向かう。解決のため犯人を追った夫は帰らず行方不明に。男児秀山の将来のために妾の曽宝琴から引き離し正妻の子として育てる。官吏の黒幕を暴き、清越坊を守ろうと奮闘する沈翠喜という人の善人ぶりに少しずつ気づく曽宝琴は、恨みではなく同志となって、ともに悪どい官吏2人に立ち向かう。

闘う日々の中で、張先生と出会い、初めて愛される喜びと穏やかで幸せな時間を得た沈翠喜。しかしそれも束の間…..(まだここで半分やけどー!)

30話、冤罪で処刑されそうになる沈翠喜、まさかのヒーロー的登場仁雪堂。と思いきや7年戻らずの理由に、どの面下げて戻ってきた状態。微妙な雰囲気、秀山の突っ込みナイス!
仁雪堂役シュー・ハイチャオウさんの爛々?とした目が苦手。自分のせいで苦労した翠喜に向かって33話に信じられない発言…

大枠は『月に咲く花の如く』に近しい。
翠喜の、女子が手に職を得て自立し、男に左右されない生き方ができるようにと、織物を通じて世の中を変えようとした大志とぶれない実行力が素晴らしかった。ラストにまさか曹一家が再登場した上に、助けるなんて。

秀山がやたら可愛いです。

オープニングの色使いと組み合わせがとても美しくて魅入ってしまいます。


“あとのことなどどうでもいいのです。ただ堂々としていたいだけです。”

“人は生きるため、時に他人の逃げ道を残す必要がある。それが己の生きる望みにも もつながる”

“情の深い人の 薄情さを知れば
縁ある人が涙する”
YUN

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