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ペリフェラル~接続(コネクト)された未来~のkuuのレビュー・感想・評価

2.5
『ペリフェラル -接続された未来-』SEASONS1
原題:The Peripheral.
推奨年齢:16歳以上
製作年2022年。
エピソード数:全8話(各話60分程度)
Amazonプライムオリジナルドラマ。
米作家ウィリアム・ギブソンによる同名小説(2014年)を原作としたSFドラマです。
主演は映画『キック・アス』(2010年)でヒット・ガールを演じたクロエ・グレース・モレッツ。
ドラマ『ウエストワールド』のヴィンチェンゾ・ナタリが製作総指揮が務める。
撮影が行われた南部の主要な町は、ノースカロライナ州のマーシャル。
アッシュビルのNWから30分くらいのところやそうです。
オープニングで彼女が渡り、たびたび登場する橋は、島にもつながっている。
川はフレンチ・ブロード、島はブラナハセット島。

近未来の米国。
フリン・フィッシャーは、未来の世界を舞台としたゲームの動作テストに参加。
研究施設に侵入するというミッションでした。
フリンはゲームのリアルさに驚きますが、現実世界へ戻ってくると、謎の組織から命を狙われます。
彼女が体験した世界は、実はゲームではなく、現実の2100年に起きていることでした。

悪くはないねんなぁ。
かといって、素晴らしくもない。
今作品は、『マトリックス』のような、バーチャルではない仮想現実、終末論、そして『インターステラー』のような、納屋で農具などを使ってハイテクな未来的装置で遊ぶような奇妙な世界を混ぜたような感じです(個人的な見解です)。

主役のクロエの演技もいいし、CGIも良かった。
ただ、何百万回も見てきたような、観る者を興奮させようともせず、リスクも冒さない、殺菌された、つまらない、家族向け、ティーン向けファンタジーストーリーやった。
そして、ストーリーの展開の遅さから判断すると、大したことはなく、クロエ・モレッツの顔のアップを毎話5万枚も見せて、できる限り引き伸ばしているだけのような気がする。
まぁ、それはそれで可愛いしなんとなく許せてるが、主な問題は、楽しいSFを書くには、少なくとも何らかのリアリズムが要求されるが、ここにはそれが存在しないこと。
バーチャルリアリティ装置は、発泡スチロールやプラスチック、壊れた中国のおもちゃをダクトでくっつけたような、まさにそのまんまのものである。
これを信憑性のある未来の技術として売り込もうという試みは微塵もないし、子供が『バンバ~ン』銃の代わりに棒を使って口で発射音を出しながら遊んでいるような、ただただ滑稽なものにしか見えない。
2022年までには、最も技術に疎い小生でもこの犯罪的な怠慢で誰をまだ騙そうとするんやろ?
もしかしたら、番組製作者は、この地球上でまだどのボタンでコンピューターが起動するのか知らない最後の人間なのかもしれない。
まあ、それはいいとして、それならSFには手を出すべきではないやろ。
また、第3話になっても、人類とテクノロジー、時間と相対性理論、現実とそれ以外についての思索が見られないのは、ウィリアム・ギブスンの名を冠した作品に大いに期待したいところである。
今のところ、カリスマ的な主役の手抜きティーンドラマに、下手なSFの絵の具を厚塗りした感じ(この納屋のVRは単純に馬鹿馬鹿しい)
そして、それ以外の要素はあまりない。
SEASONSを重ねたらだんだん面白くなってくるかもしれないが、いや、今作品に限りクロエが出演する限りはショーもなくても続編は観るけど面白くなっていって欲しいと切に願う作品でした。
まぁ片寄涼太♥️土屋太鳳の入籍発表みたいな感じかな(意味不明)
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