Miri

一流シェフのファミリーレストラン シーズン1のMiriのレビュー・感想・評価

4.8
Fucking amazing tv series.
Fuckが一文に何個入っているのかと思うほど、飛び交っている壮絶なレストランの調理場の映像が印象的で、レストランを舞台にした作品だが、家族についてだったり、それぞれの人間関係、メンタルヘルスを扱ったりと一話30分前後と短いが重厚感のある作品だった。
内容としては、主人公・カーミーがシカゴにある兄・マイケルが経営していたサンドイッチ店「The BEEF」を立て直すのに奮闘する物語。カーミーは元々一流レストランで働く実力のある料理人だが、元々働いていた人たちと対峙しながら奮闘している姿を描く。そこに一流の料理学校CIAで学んだシドニーが働きたいとレストランの扉を叩き、カーミーとお店を立て直していく。カーミー演じるJeremey Allen Whiteとシドニー演じるAyo Edebiriが最高にいい。
キャラクター全員癖が強くて、なかなか興味深くてとても惹かれるのだが、映像の撮り方がより臨場感を増し、黄色みがかったライティングが小さな飲食店のちょっと古臭い小汚さを感じさせる。また場面が切り替わるときに映像がブツッと切れるのもすごく私的にはこのドラマらしいなと感じた。The BEEFがそれぞれのキャラクターにとってどういった意味を持っているのかがキャラクターを通して感じられるし、最後の最後に希望ある終わり方で良かった。コロナ禍で多くのお店が閉店してしまって、こちらも劇中でコロナ後を描いているようだが、そういった意味を考えると頑張れと応援したくなる。
みんなが言うようにやはり邦題はどうにかならなかったのか…『The Bear』だからいいのに。
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