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石子と羽男―そんなコトで訴えます?―のkuraのレビュー・感想・評価

3.7
「真面目に生きる人々の暮らしを守る“傘”になろう。」

この世の中には、嘘のようだが本当にあった珍トラブルがいくつもある。
「カフェで充電していたら訴えられた!」「コンビニでお釣りを多く受け取ったら訴えられた!」
一見些細なコトだと思えるが、どんな小さなトラブルでもその裏には誰かの“大切な暮らし”があるはずだ。本作では、そういった問題を抱えてマチベン(町の弁護士)の元にやってくる人々の人生や社会にひそむ問題、またそれに関わる人間模様を描く。

・石田硝子(有村架純)
東大卒のパラリーガル。4回司法試験に落ち、5回目の受験を諦めている。
「真面目でコツコツ積み上げていく、そして石のように頭が固い」ことから「石子」と呼ばれている。

・羽根岡佳男(中村倫也)
高卒の弁護士。見たものを写真の様に記憶する「フォトグラフィックメモリー」の持ち主(この能力で司法試験に一発合格)
Twitterのプロフィール「羽のように軽くどこまでも飛んでいける自由な男でいたい」

※パラリーガル=「法律事務員」とも呼ばれるアメリカで生まれた職種で、弁護士の指示に従って法律事務業務を補佐するのが主な役割。


"異色のリーガル・エンターテインメント“と謳っているので、そのクセみたいなものが受け入れられるかどうかで評価がわかれそうですが、自分は総じて好きでした。

たまに出る訳の分からないノリやデカ盛りの件の意味は最後までわかりませんでしたが、一話完結で見やすく、各話共にタイムリーなニュースをモチーフにしている点が◎
特にファスト映画(3話)と電動キックボード(4話)の回は非常に見応えがありました。

最終回がやけに駆け足気味だったのは気になりますが、続編への布石だと勝手に期待してます😅

主題歌:RADWIMPS「人間ごっこ」

"人間関係を円滑にするためのルール、それが法律なんです。そのルールに則り声をあげる行為は情けなくもないし、少しも間違っていません“

"人生ってささいなことで変わると思うんです。事故や事件が起きた場合、被害者や加害者・家族だけじゃなく、ただ目撃した人の人生も一瞬で変わってしまう――“
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