これまでにもコロナ禍を描いたドラマはあったけど、これほどリアルなものはなかったように思う。あんな事も、こんな事もあったなと、このドラマと共に記憶が甦ってきた。まだ、現在進行形なんだけど、何だか過去形のように思えてくる。
「接待を伴う飲食店」などと言う言葉は、あの時初めて聞いたような気がする。接待というと得意先を招くという感じだったので、なんでそんな事まで指示されるんだろうって不思議に感じたものだった。ハッキリとキャバクラのような、と言ってくれれば分かりやすかったのに。
それにしても、今思い返しても、日本政府のやった事は中途半端だった。アベノマスクなんて、使わずに記念に取ってあるぜ。まぁ、プレミアがついて売れたりはしないだろうけど。さらに飲食店には自粛を強制するような事になって、相変わらずの建前だけで押し通す体質は変わってはいない。窮地に追い込まれた安倍さんはまたもや逃げた。前回も体調不良とかで退陣しているので、またか、という印象しか残らない。でも、志らくが言っていたけど、遺恨があったにせよ、葬儀を邪魔するような行いは間違いだ。政治だけではなく、日本がどんどん失われていく。
このドラマには、みんなの日本というか、愛すべき大阪が残っている。どうして、こんなに関西弁は温かいのだろうか。文字にすると冷たくても、言葉にすると温もりがある。こんな言葉は世界中探して簡単には見つからないかもしれない。日本だって関西弁をマスターしているのは、そこに住んでいる人達だけだ。世界中に拡散すると薄っぺらい言葉になってしまう。パンデミックとか、テレワークとか、ソーシャル・ディスタンスとか、なんでイチイチ横文字なん？ こうやって日本が失われていく。Baseballを野球と言ったように、新しい日本語を創造しよう。
