毎回 異なる大きな見せ場でリストを一つずつ消化してゆく復讐劇。
1話ごとしっかり満足度の高い物語としてキッチリ作っていて、映画ではなく、連続ドラマの面白さをしっかり押さえた傑作でした。
ケイティさんのジャーナリストとしての素晴らしき姿勢にもグッとくるし、対立する特殊部隊チームの後半の活躍も良い。
コメディを一切出していない、死んだ目のクリス・プラットも素晴らしかった。
肉体はしっかりシールズだけど顔がコケていて完全に一度死んだ人間になっていました。
そんな彼がランボーばりに山岳地帯でのサバイバルを見せる第6話が最高。
そしてなによりテイラー・キッチュ。
『ローン・サバイバー』や『21ブリッジ』と来て、やはり彼の汚れ感が本当にカッコいい。
クリス・プラット演じるリースの記憶がぐちゃぐちゃになっていく映像演出が見事ですが、それがふと涙腺を刺激する演出になるクライマックス手前のボートでのシーン。
あれは本当に感動しましたね……。
ラストにようやくちゃんと見せてくれる、窓に鳥がぶつかった記憶のその先。
そこで交わされる会話は、実際にその後に何が起こったかを知ってる我々からしたら辛くして仕方がないけど、ドラマの最後として、ついにリストをコンプリートしたんだ…という悲しさと切なさの中の一抹の安堵を得られます。
悪い奴は絶対に許さずに殺す。
フークア作品の中では『ザ・シューター』のような面白さですね。
クリス・プラット、役者として本当に素晴らしいのだから、「クリプラ好きなんですよ」って胸を張って言えるように、私生活の方をもっとちゃんとしていただきたい。。。