てるる

元彼の遺言状のてるるのレビュー・感想・評価

元彼の遺言状(2022年製作のドラマ)
3.8
金の亡者な女性弁護士・剣持麗子と、料理の上手い助手・篠田が図らずも名探偵になってくストーリー。

タイトルの元カレの遺言状事件は2話までで終わりで「え?!」てなった。
一応、剣持に託された暗号が篠田を救うことになるって意味では間違ってはないか。

ストーリーは悪くないんだけど、毎回古本屋の親父が読んでる小説で次回のヒントが与えられるけど要らん。

日本ドラマの悪いところが、視聴者の興味を煽るためか録画をするとタイトルのところに内容を入れちゃうところ。

親父の小説とその内容紹介のせいでミステリ部分の予想やら、今後の展開の予想がついてしまって驚きがなかった。

「ミステリと言うなかれ」の後枠として始まったドラマなだけに期待してたのに。
番組構成のせいでだいぶ台無し。

キャラは結構好きだった。
剣持の決めゼリフは若干ドクターXを彷彿とさせるけど、文句を言いつつ事件を解決しちゃう。
綾瀬はるかは頑張ってたけど、やっぱこういう役はそんなに似合わない。

大泉洋は相変わらずこういう役は上手い。
彼の作る料理がなかなかな飯テロ。

何故か剣持の事務所に出入りするようになる森川さえが可愛い。
少し褒められただけで舞い上がっちゃう性格かつ、お嬢様なのに事件解決のために体張っちゃうところ好き。

鼻持ちならない津々井センセイも痴漢事件あたりから仲間というか、コメディリリーフに様変わりしてからは好きになった。

あとホストの黒丑とかもいつの間にか協力者になってたり。

このキャラ達の掛け合いとか、日常が面白かったからこそ、ミステリ部分や番組構成を考えてくれたら傑作になり得たのに。

日本のテレビドラマが海外ドラマに負けてるのって、こういう部分だと思う。
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