韓国ドラマも良いけどここのところ中国ドラマにハマりつつある。でも、中国ドラマはCSやBSで放送になってもFilmarksに作品登録がなかったりして、ちょっとさみしい。この作品も放送が終わってようやく登録されてたことに気が付いた。
半妖と人間。奇妙な関係が織りなすファンタジーロマンス。
さすが中国、壮大すぎる世界観。でも、舞台となってる土地の自然も豊かで見応えがあった。作中でいろんな土地を移動してくれるので旅気分も味わえる。主人公がお金持ち設定なので、ヒロインに高価な服を着せてあげる、そのファッションもなかなか奇抜で楽しくて、そしてヒロインの従者となる主人公がお金も心も惜しみ無く与えようとする献身的な姿が魅力的。韓国ドラマのヒーローは不気味なほど一途だけど、この主人公は前半では前の恋人との別れを引きずってたりしてて、そこが普通の男性っぽくて良かった。もちろん半妖であるヒロインを愛し始めてると自覚してからは彼女に一途だけど。
ヒロインは長い時間を生きている半妖であるだけあって、教養豊かなところも魅力的。墨と筆で手紙を書いているシーンは優雅で素敵だった。高飛車で人を跪かせるようなところがあるけれど、真心を尽くしてくれる主人公に徐々に心を許していくその過程が緩やかで良い。
ラストはいろいろもたついてすれ違ってしまうふたり。ちょっと違う結末を想像していたので、裏切られた気にもなったけれど、あの結末はきっと、男性主導で愛を貫く姿を最後にきちんと描いて終わりたかったのかな、と納得することにした。スートンは強いヒロイン像だったから、それを上回る主人公の大きな愛で包み込んで終わりを迎えたかったのかもしれない。でないと、主人公が最後まで彼女に振り回された人生だったような印象になってしまう。それを避けたかったのかもしれないな、と。
中国ドラマはハマってしまうと、終わった後がさみしい。でも、さみしいなまた彼らに会いたいなと思えるドラマは良いドラマ。また違ったかたちで出会えると良いな。
