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ドクター弁護士のCinemanのレビュー・感想・評価

ドクター弁護士(2022年製作のドラマ)
4.0
『ドクター弁護士』全16話
イ・ヨンソク、イ・ドンヒョン演出
2022年公開 韓国

鑑賞日 2023年9月12日 Disney+

ドクターで弁護士って?
ある権力の策略により医師免許を剥奪され刑務所に2年間勾留された天才外科医が主人公。
出所後5年間法律を学び医療専門の弁護士となって社会復帰する。
自分を陥れた人物に復讐するためそして剥奪された医師免許を取り返すために。

【物語の概要】
一般外科と胸部外科、2つの専門医資格を持つハン・イハンには2つのネックネームがある
「怪物剣術使い(メス使い)」と「手術室の幽霊」。
イハンはバンソク病院の病院長ク・ジンギの一人息子が次期病院長になれるようスペックを代わりに積み上げる手術室の幽霊。
表向きは病院長の一人息子が執刀したことになるが実際にはイハンが執刀している。つまり影武者。
イハンはその代価として病院長から次期胸部外科長の座が約束されていた。
しかし、
ある深夜極秘裏に病院に運び込まれた超VIPの手術をイハンは任される。
その場で心臓移植をすることを病院長から命じられる。
しかし緊急に移植できる心臓がどこにあるのか?
親族に対する手続きもせずにいきなり心臓移植手術をすることは法律に違反する。
病院長は一切の責任は自分が負うから手術を成功させてくれとイハンに懇願する。

無事手術は成功したがイハンは大切なものを失ってしまったのではないかと疑う。
その手術に使われた心臓はいったいどこから手に入れたのか・・・。
この手術に対して世間から疑惑の目が向けられると医院長は責任を回避しイハンの医療ミスにされてしまう。
裁判の結果イハンは違法な手術をしたということで医師免許を剥奪され刑務所で2年間の刑期を務めることになる。

刑期を終えたイハンはその手術の真相を解明し自分を貶めた医院長に復讐し剥奪された医師免許を取り戻すため5年間法律を学び医療専門の弁護士として世間に復帰した。

という成り立ちでドクター弁護士が登場し巨大な権力を相手に一人で立ち向かいますが徐々に協力する人たちがあらわれます。
よく出来たシナリオ、切れ味の鋭い演出、次々に登場するコントラストの強いキャラクター群の醸し出す絶妙なハーモニー。
三拍子そろった見応えのあるドラマです。

【Trivia & Topics】
*際立った二人の役者。
◯シン・ソンロク。
本作は病院のスタッフを始めとして登場人物のキャラクターがとても魅力的です。
なかでも際立っているのバンソク病院へ融資のためアメリカの投資会社のアジア支部長として韓国入りしたジェイデン・リーの存在感。
ジェイデン・リーを演じたシン・ソンロクはミュージカル俳優として活躍しているそうですが、ドラマ「星から来たあなた」での悪役ぶりが印象的でした。
「ドクター弁護士」で彼が演じた嫌味な戦略家ジェイデン・リーは本当にはまり役だと思います。
彼が主演しているドラマ「カイロス〜運命を変える1分」(2020)を観なくては。

◯イ・ジュビン
若くしてR&Dセンター長に抜擢される駐米大使の娘イム・ユナを演じています。
小顔でキュートな小悪魔。
典型的な韓国女優顔ですが表情が豊かでちょっと目が離せない存在でした。
Netflixドラマ「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」(2022)を観なくては。

【5 star rating】
☆☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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