Finn

明日のFinnのレビュー・感想・評価

明日(2022年製作のドラマ)
3.8
明るいけどちょっと残念な就活生チェ・ジュヌンが事故に遭い、目覚めた先で出会ったのは、自ら死を望む人間たちを助ける死神だった!
誰かの「明日」を守る危機管理チームの奮闘を描く、韓国のウェブ漫画が原作のファンタジー作品。

自殺しようとする人たちを助けるということは、そういう精神状態になるくらい辛い人たちが出てくるということ。
イジメや戦争、愛する人の死、誹謗中傷…観るのが辛くなるくらいエピソードが多くてしんどいけど、必ず全員最後は救われるドラマなので、見終えた後は苦しくなかったです。
しかもそういう状態に追い込んだ奴らは、チーム長が最後にコテンパンにやっつけてくれるから爽快!胸がスッとした(笑)

シリアスで辛いんだけど、コメディ要素もあって笑えるし、エピローグが面白かったりほっこりしたり、バランスが良かった。
各エピソードは基本1話完結だけど、後半は死神たちの過去も明かされていき、彼ら自身も救われていくという展開も面白かった。

お気に入りは6話と9話、5話も泣けた。

そして何より、登場人物たちのビジュアルが良い!ピンク髪のク・リョンが美人すぎてカッコよくて惚れた。40代であんなにピンク似合うの素敵。
主人公チェ・ジュヌンは、真っ直ぐで涙もろくて調子に乗るキャラが最高だったし、パク・ジュンギルはいろいろイケメンすぎた…。

ちなみに死神は韓国語で「저승사자(チョスンサジャ:あの世の使者)」。名簿に載った死者を迎えに行って、あの世へ連れて行く使者っていうのは、他の作品でも共通してるから韓国ではそういう存在なんだろうな。

とても身近な人を自死で亡くしていて、残された側の辛さを経験してるから、自殺が1番の罪っていうのら理解できる。一方で、自分自身も監視リストに載ってたかもなって思う時期もあったから、このドラマ観ていていろんな感情が湧いた。
みんなそれぞれ辛くて苦しいけど、自分を助けられるのは自分しかいない。でも、助けてくれる人がいたら良いよね。

賛否両論あるみたいだけど、斬新な設定ですごく楽しめたし、観て良かったと思いました!
Finn

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