田辺さんになりたい。この人は建築家のようだけど、そんなに有名な感じなのだろうか。そもそも、どうやって常連さんになるのかなんて知識がなく、経済的にもかなりの余裕がないと無理なような気がする。毎日のように朔バーに入り浸り、女将さんと個人的な付き合いがあるなんて羨ましい限りである。
他にも男衆の北村有起哉、マスターのリリーフランキー、カメラマンの尾美としのり、よく分からない古舘寛治など、こんな風に関われたらと思う。もしかしたら、本当は田辺さんじゃなくて、生まれ変わったら舞妓さんになりたいのかもしれない。
なんとも素晴らしい群像劇で、皆が生き生きとしている。森七菜の笑顔を見るだけで当分は幸せでいられるし、松坂慶子や常盤貴子のボケ具合には心が氷解する。松岡茉優のエネルギッシュな芸妓さんに、橋本愛のオタク系な芸妓さんと、「あまちゃん」では合流することができなかった二人が最強。そして、何よりも福地桃子演じる「つる駒」の楽屋女王ぶりが最高。「家族だから・・・」のマルチも魅力的だったし、これから目が離せない役者の一人なのである。
