【いろんな優しさと、理解を示す優しさ】

かなり昔ことだが、友人の女性が、自分の姉は、父が違う、つまり、母親の前の夫との間に生まれた子供であることを、姉の結婚直前まで、誰もそれを教えてくれなかったこと、そして、自分はまだかなり怒っているという話を聞かされたことがある。

まあ、気持ちは分からないでもないが、大好きなお姉さんのようだし、時間が過ぎる間に言いそびれたこともあるだろうし、言わないでそっとしておこうという優しさもあったのだから、そうしたことを考えてあげた方が良いんじゃないかみたいな話しをしたことがあった。

このエンディング・カットは母親が亡くなるという設定だから、あまり、参考にはならないがしれないが、お母さんもお父さんも動揺したんだろうし、お母さんの決断も様々なことを考えた故だろうし、お父さんの孤独や忍耐を見て、娘を出来るだけ、そんな気持ちにさせたくないという優しさもあって、ギリギリまで知らせてなかったとしたら、それは優しさだから、理解してあげようよというふうに感じた。

ストーリーは、いわゆるベタな感じはするが、なんかけっこう泣けてしまった。

芦田愛菜ちゃんは、とても良い俳優への道を歩んでいるように思う。

エンディングカットって初めて聞きました。納棺士の人の仕事なのかな。
大切な人と最後どうかかわるか。どう送り出してあげるのか。
高校生でお母さんががんの末期なんて受け入れられないよな。
泣くってわかっていたけどやっぱり泣いたな。

母、妻のエンディングカットによる葛藤を描いた作品。感情を揺さぶるような芦田愛菜ちゃんの演技は相変わらず凄い。ドラマ全体の質を一つ上げてくれる。
ストーリーはベタで展開が早いように見えてあっさり。
随分美大受験に余裕のある高校生だなぁって印象。
最後のエンディングカットで意味を知る。
内容的に1時間は短い。