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妻、小学生になる。のkuuのレビュー・感想・評価

妻、小学生になる。(2022年製作のドラマ)
3.7
『妻、小学生になる』
TBSテレビ金曜ドラマ。
現在Paraviで見れると思います。
TVerでも最終話のみ無料視聴可能。
放送期間
2022年1月21日 - 2022年3月25日。
話数10話。

村田椰融による日本の漫画作品。『週刊漫画TIMES』(芳文社)にて、2018年5月11・18日合併号に読み切りが掲載された後、同年8月10日号から不定期で連載中(今でもか調べてないので御許しを🙇‍♂️単行本11巻まででてるそうな)。

出演者
新島圭介…堤 真一
新島貴恵…石田ゆり子
新島麻衣...蒔田彩珠
守屋好美…森田望智
白石万理華…毎田暖乃
マスター…柳家喬太郎
中村…飯塚悟志(東京03)
副島由之…馬場 徹
宇田慎一郎…田中俊介
菊池詩織…水谷果穂
弥子…小椋梨央
出雲凜音…當真
吉原康司…水川かたまり(空気階段) 
愛川蓮司…杉野遥亮
古賀友利…神木隆之介
白石千嘉…吉田 羊

10年前、妻の貴恵を亡くした愛妻家の新島圭介と娘の麻衣はずっと失意の中にいた。
そんなある日の夕刻、小学生の女の子が自分は他界した貴恵の生まれ変わりだと言って新島家を訪れた。
最初は冷やかしかと思ったが、その子は家族しか知らない情報を伝え続け、圭介と麻衣はその子が『貴恵』であると認識する。
そして三人は『家族』として行動を共にするようになる。だが、その女子小学生・白石万理華は今生の母・千嘉にネグレクトされて暮らしていた。

堤 真一(ホンマ抜けてる優しいお父さんが似合うなぁ。まぁ頭のキレるリーマンも似合うけど)に、石田ゆり子(いつまでも綺麗)、吉田 羊(石田ゆり子と同じ様にいつまでも綺麗。今回は暴力的母を演じてました。)に神木隆之介(ボンクラ役だけどカメレオン俳優やなぁ彼も)、そして、今売りだし中の杉野遥亮(『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』でヤンキー役してた彼が今作品やと遣り手リーマン)と、中々、演技派俳優陣を揃えてたのに視聴率は振るわなかったみたいで、でも、個人的には嵌まりました。
最終話を週遅れで観終え、まあ、ドナいしても、東野圭吾原作、実写映画にもなった『秘密』(広末涼子・小林薫主演)思い出します。
余談ながらこの『秘密』は、
リュック・ベッソン製作、ヴァンサン・ペレーズ監督、デイヴィッド・ドゥカヴニー主演によるリメイク作があって『秘密 THE SECRET』(原題:Si j'étais toi、The Secret 2007年)にアメリカ・フランスにて公開されたんも捨てがたい。
日本は未公開じゃなかったかな。
まぁ、二番煎じとは云え、亡くなった◯◯が期間限定甦り系(ホラーじゃなくファンタジーの方)はどうも琴線に触れるんだなぁこれが。
映画『秘密』と比べながら、『秘密』の方は、亡くなった妻が実の娘の心宿るんですが、まぁ娘に宿る妻よりマシなのか、いやいや、今作品のように、亡くなった妻が小学生に宿る方がよっぽどヤバいのか考え、良く考えたら小生は、独り身、妻さえもったことnothing。
妄想終了。
堤真一は、10歳の子供から見たらお祖父ちゃんやし、これだけでもコメディやん。
しかも、予測可能な泪の結末。
それでも嵌まっちまった。
人は何時如何なることで死を迎えるか予測はつかない。
まだまだ御迎えは先の話って思いつつ、ふと事故や病気になり呆気なく三途の川を渡ってるやもしれない。
その時、往く者も、見送る者もアレコレ先延ばしにしてたことを悔やむ。
往く者も、見送る者も、相手への思いが強ければ強いほど、悔やみの度合いも高くなる。
そんなこんなを、後回しにしてはいけない、その何かをやり直せるってのは羨ましい。
しかし、今作品のように、やり直せたとして、仮に、小生の亡くなった父親が恋する女子の心に宿っちまっても、これまた困る。
逝ってしまった母親が、言葉の話せない赤子の心に宿っても、話せないだろうし、もどかしいやろなぁ。
まして、赤子がペラペラ話されてもキモい方が先にたつ。
また、若くして逝ってしまった親友も、再び会いたいとは思うものの、犬くんや、猫ちゃんの心に宿ったとて、犬猫語は話せない。
まして、犬くんや猫ちゃんが人間の言葉を話した日には、例え亡くなった親友やとわかっても、小生はリー即で逃げるだろう。
孝行できなかった祖母や父母、親友の死の発端の一つを作ったことの詫び。
これらはやはり、個人的には他の誰かの心に宿るのは受け入れがたいかな。
このドラマのテーマとして、やり残したモノを悔いなく終えて往くってのやとは思うけど、実際は思うようにはいかんやろなぁ。
ところで、今作品の子役(毎田暖乃ちゃん演じる妻の心が宿る小学生)が、色気とかじゃないけど、所作がまるで大人のようなとこがあって(演じてて)不思議な魅力があった。
小生は、今作品で、妻を演じる石田ゆり子と子役の毎田暖乃ちゃんがシンクロしてたと思うし、なぜか違和感なく見られました。
この点が気に入らなきゃ今作品は受け入れがたいかな。
演技が上手い下手よりも一生懸命テレずに(得てして子役は棒読みやテレが見え隠れしてクソ演技になりがち)演技に向き合ってんの感じたからかな。
まぁ、脇役も良かったしコメディファンタジーテレビドラマとしては嵌まった作品でした。
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