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おんな城主 直虎のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

おんな城主 直虎(2017年製作のドラマ)
4.8
戦国時代に男の名で家督を継いだ「おんな城主」がいた。 遠江(静岡県西部)井伊家の当主、井伊直虎(柴咲コウ)である。 戦のたびに当主を殺され、ただひとり残された姫が、「直虎」と勇ましい名を名乗って乱世に立ち向かった。 
駿河の今川、甲斐の武田、三河の徳川と3つの大国が虎視眈々(たんたん)と領地をねらう中、資源も武力も乏しいこの土地で、頼るべきは己の知恵と勇気。 
そして直虎は、幼なじみの正次(高橋一生)や井伊谷(いいのや)の仲間と力を合わせて国を治め、幼い世継ぎ虎松(成長して万千代(菅田将暉))の命を守ってたくましく生き延び、その後の発展の礎を築いた。 彼女の原動力となったのは、幼い頃に約束を交わしたいいなずけ直親(三浦春馬)への一途(いちず)な愛。 愛を貫いて自ら運命を切り開き、戦国を生き抜いた女の激動の生涯を描く。 
大国に翻弄されながら生き抜く小国のサバイバルを描くという意味では「真田丸」と似ているけど、国力を温存するために戦に巻き込まれないないように巧みな諜略をしたり、国需を増進するために木材の取引など商業に力を入れるなどの策を、重臣の正次などの家来から積極的に意見や案を集め実行していく柔軟性と実行力、直虎を中心とした井伊谷(いいのや)の団結力、弱小国の井伊家が毎回大国からの無理難題や取り潰しの危機を乗り切りながら後の徳川将軍家の重臣井伊家の礎を作っていくストーリーは、さながら弱小野球部が強豪チームとしのぎを削りながらのしあがるサクセスストーリーという感じで、ユニークでハラハラドキドキさせられた。柴咲コウをめぐる三浦春馬と高橋一生の三角関係、直虎をサポートするクールな正次やワイルドな龍雲丸のサポート男子の魅力、直虎をサポートする井伊谷の重臣の個性的なキャラクターの魅力、ユニークな大河ドラマ。
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