haru

エイリアニスト NY殺人ファイル シーズン1のharuのレビュー・感想・評価

3.5
犯人の動機を探ることで連続殺人事件を解決しようとする話。

理解不能な儀式めいた残虐な殺人を繰り返す犯人を追い詰めるべく、精神科医(エイリアニスト)、記者、刑事が奮闘。殺人具合がかなりエグいのでグロ注意です。ラストで犯人は判明するものの、ラズローがずっと追い続けていた「犯人の動機」は明確にはわからず…。しかし犯人の動機を知ることで、このような殺人を犯す人間をなくそうというのは、目先の事件の解決を目指す物理的な捜査とは違って、犯人の過去や殺人の手法の意味とか、事件そのものをかなり掘り下げていきます。特にラスト3話はめっちゃおもしろかったです。
ついでに主人公ラズローが最初からダークサイドに堕ちてまして、周囲の人間に対して容赦ない言葉を浴びせまくる、いわゆる空気読まない人なのも、作品から明るさを奪う要因の一つ。その最大の被害者が友人で記者のジョン(ルーク・エヴァンス)なのですが、彼がなんだかんだ絶対ラズローを見捨てないのが救いです。(まじで懐深すぎる)紅一点のサラは史上初の女性刑事で、当然かなりメンタル強い設定ですが、自身も壮絶な過去を持っていて、一時は同族嫌悪なのかラズローとはバチバチするときもありましたが、最終的には彼の良き理解者となります。
中盤多少ダレましたが、事件はもちろん3人の心理描写も含めてラストにきっちりまとめられており、シーズン2も気になるところですが、ラズローがすっかり落ち着いちゃってるらしい…
haru

haru