ねまる

ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル シーズン2のねまるのレビュー・感想・評価

4.2
シチリア編

突然知らされるリゾートでの殺人事件!
誰が誰を殺したのか?
そして今回は死者が複数!?
事件の真相を知るため物語は1週間へ、、、

あー、この感じ。もうホワイトロータス!
誰がやったんだろう?というミステリー的な面もありつつ、お金持ちを描いた風刺的コメディでもあり、高級リゾートなのにちょっと品がない。

手が届かない内臓の一部がきりきりとする感じ。
痛いというか痒いというか、掻きたいのに掻けない。

今回の登場人物もターニャとグレッグを除いて、新しい人たちがたくさん追加されるのに、1人残らず全員面白い。だからこそ、誰の話がどう進むのか予想つかないし、どうなるんだろう?どうなって欲しい?で、それが事件で終わらなくてもドキドキワクワクする。

私のお気に入りキャラクターは、
ハーパーとイーサン夫婦、ポーシャ、アルビー。

って書いたけど、誰が1番嫌らしい金持ちに感じるか、と思っていたシーズン1に比べて全体的に愛おしい人たちばかり。
シチリアの街並みはとっても美しくて、一緒に観光してる気分になれた!
シーズン1は高級リゾートでのリッチライフへの興味が失せたのにね。同じような構成なのに、何に楽しみを見出すかが若干変わったのかも。



ここからネタバレ。
各キャラ。



イーサン!ウィル・シャープ
ウィル・シャープは監督業でも評価されてる人だけど、演技を観たのは実は初めて。
ゲラゲラ笑ったり、感情を解放したりするタイプじゃないんだけど、ハーパーとキャメロン夫妻の不仲にちょっとむすっとしたり、やれやれってしてるところが可愛い。すごい好き、
元々、エヴァン・ピーターズにオファーされていた役というからびっくり。タイプが違う。こちらも面白いそうだけど。
エヴァン・ピーターズがスケジュールの都合合わなかった時、ウィル・シャープにオファーした人に金一封ですね。ラスト良かった。

ハーパー!オードリー・プラザ
オードリー・プラザは『レギオン』の印象が強過ぎるので、怖い感じかと思ったら、全然違った!
キャメロン達に対しちょっと冷笑してる雰囲気も観客っぽい立ち位置にも感じるし、むずむずした気持ちもハーパーに共感して抱くことが多かった気がする。
それでも、庭でタバコ吸ったり、ハイセンスな服を着こなすところのかっこよさと言ったら。
服装は全てハーパーが優勝。

ダフネ!メーガン・フェイ
お金持ちなキャメロンに媚びているようなキャラクターかと思っていて、最初はハーパー同様冷たい目で見ていたんだけど、彼女の中にこそある覚悟がラストに近づくにつれ見えて、むしろ好感度に変わっちゃいましたね。あの表情が今クールの優勝。

キャメロン!テオ・ジェームス
金持ちで美しくてなんでも持ってるのに、人のものが欲しくてしょうがない人。ダメな人を超えて潔いよね。でも、明け透けなようで掴めない感じで物語をかき乱してくれた人。

アルビー!アダム・ディマルコ
若い頃のキアヌ・リーブスみたいなお顔立ちでカッコ良い。あまりに心が汚れてないピュアくんなので心配になるし、パパとじいちゃんに呆れつつも、自分もばっちり同じ素質持ってるところもあってやれやれなんだけど、それが愛おしい。自業自得パパも、記憶喪失(笑)じいちゃんも、この家族の会話は大抵面白い。パパのやれやれ顔も大好きだった。そして電話のママの声、ローラ・ダーンだったとは!今後のシーズンでの出演期待。

ポーシャ!ヘイリー・ルー・リチャードソン
1作目はシドニー・スウィーニーにこの世界に私がいたらここポジションを感じたけど、今回は完全にポーシャ。アルビーじゃない方に行った時、分からなすぎてなんで??となったけど、2人共失敗したあとで改めていい感じになる2人が可愛すぎました。デジタル・ネイティブポーシャは冒険をしたかったんでしょうね。ネオン緑のネイル真似したい。

タバスコちゃんたち
1作目はお金持ちに搾取される地元住民や労働者たちという描き方だったけど、今作は地元の人たちがお金持ちを振り回しまくっていて良かったですね。
だからこそ、好きな人たちばかりなのかも。

ターニャ!ジェニファー・クーリッジ
ターニャのラストは、1番評価の高いキャラクターをここで終わらせるエンドにするに相応しい展開。
These gays,they're trying to murder me
は面白すぎるって。笑って良いんかな笑
これからのターニャのいないシリーズがどうなるのか不安になる。
ねまる

ねまる