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赤い靴のwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

赤い靴(2021年製作のドラマ)
3.0
6月18日視聴開始、全50話版、GYAOにて。
2話までは1999年夏の子供時代の因縁。3話から現在になってどんどんハマって来た。
主人公ジェンマ役のソ・イヒョンが被虐的な美しさでエロくてチェ・ジウに似ていて床嶋佳子さんみたいな演技で女流棋士の清水市代さんのように凛としていて、ずっと見ていたい。
もうひとりの主人公?ミンヒギョンの中の人チェ・ミョンギルさんは「金よ出てこいコンコン」のときハン・ジヘとペク・ジニのお母さんで苛つかせてくれたけど、今回は怖いぞ。
いちばんお気に入りは大学教授から料理店社長になったユン・ギソク、優柔不断で誠実そうな世間擦れしていないところが好感。

轢き逃げ、デザイン盗用、腎移植、盗聴、防犯カメラデータ…etc.次が気になる展開で今のところ満足。わたしにとって強烈だった「福寿草」のような胸の締め付けられる苦しさ辛さは今のところ無くて、程よく先が気になって楽しめていた。

が、10話あたりから鬼女ミンヒギョンのキャラがブレてきた。主人公ジェンマのキャラも崩壊気味。最初はなんて健気なんだと応援していたけど、アホ女に見えてきた。先日「いとしのソヨン」で登場人物が嘘や隠し事だらけで、それぞれが事実だと思っていることが違いすぎるまま何十話も進むトンデモナイ物語に感動したところだが、イ・ボヨンに続いてソ・イヒョンまで嘘つき女になってしまっている。ま、面白いからいいか。韓国ドラマの様式美や恐るべし。
かしましいコンビの養母オッキョンが濱田マリみたいだったのが、だんだん可愛くなって、筧美和子に見えてきた。わしの目が変になった?

(7月に愛用iMac27のHDD故障交換、ネット遮断、視聴中断期間あり)
国会議員贈収賄、火事・殺人容疑、ひき逃げの目撃者が養母、不倫、奇跡のマットレス、プールでの濡れ衣、国会議員が暴力・流産、毒殺疑惑、解雇、社内掲示板に会長一家の悪事告発、養母オッキョン轢かれて吐血死、会長の前妻の息子ジュヒョン帰国、復讐のための結婚、ヘビン心を病む、裏金不正USB、偽装婚約、DNA鑑定、ライバル社にデザイン流出、実行犯の死、ジェンマ拉致刺傷…etc.次から次へと展開してテンポもよくなかなか面白い中盤だった。スコア4.0。

が、終盤、セリフだけで話を進めるところが増えて、躍動感のある場面が減り、イッキ見しているとかなり苦痛に。特に、45話で金貸しスクジャが何十年も探し続けていた養子に関する情報が調査員の報告であっけなく知れるところはシラケた。ジェンマが孫娘だったんだ!という驚愕の事実なのに。もっと盛り上げられるのに。編集も雑に。放送回数を延長しないことになり、無理やり詰め込んだのかも。

最終50話でスコア急降下。あまり意味のない夫婦・家族間の葛藤を大袈裟なやりとりで時間を割いて実に退屈。荒唐無稽のドロドロの娯楽愛憎劇のはずが、いきなりシリアスな人間ドラマ風になって詐欺に遭った感。カタルシスもほとんど無し。こんな最終回なら見なきゃあよかった。並行して見ていた「いとしのクム・サウォル」と対照的。
8月16日視聴完了
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