Benito

柔らかな頬のBenitoのレビュー・感想・評価

柔らかな頬(2001年製作のドラマ)
3.0
【 観る者を途方に暮れさせるドラマ 】

CS日本映画専門チャンネルにて鑑賞。

オープニング:
天海祐希の首筋に汗が滲む。
三浦友和がそれをひそかに見つめる。
ドラマの行方を決定づけるシーンが印象的。

原作:
直木賞受賞の桐野夏生の小説。
これを映像化して前編・後編に分け
2001年1月にBS‐TBSで放送。3時間。
同年、映画として劇場公開されたドラマ。


天海祐希:
時期としてはMISTY(1997年映画)や
女王の教室(2005年ドラマ)あたりの
中間地点。姉御的な離婚弁護士やBOSS
などのドラマとは少しキャラクターが
異なるクール&ビューティーな佇まいでも
演じ分けているのもいい。

その他の出演者:
猟銃持った室田日出男、エキセントリックな役の松岡俊介、天海祐希の夫役に渡辺いっけい、父親役に寺田農と個性派揃い。


ドラマとしては、不倫劇の末、主人公(天海祐希)の幼い娘が失踪してしまう。因果応報にも見える展開のなか、現実世界と並行に、失踪事件の犯人を映し出す夢をいくつものパターンで見せる世界が交互に描かれ、主人公同様戸惑ったまま、気持ちが彷徨ったまま、エンディングへ向かっていく。


ん?
ミステリーでもなかったし、
推理劇でもない微妙な作品。
その上、ドラマとして(原作として)
なかなか共感できないというか…

とにかく、子供が不憫でならない。
Benito

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