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アストリッドとラファエル 文書係の事件録 シーズン1のしおりのレビュー・感想・評価

4.0
大好きな2人!
この作品、ASDの方々への合理的配慮を
合理的配慮という言葉を使わず
自然に展開していく名作。
そして合理的配慮の概念すらきっとアストリッドの周りの人にはなくて、
彼女を心から大切に思うから自然に湧き上がってくる決して無理のないケアの気持ちがそうさせてるんだろうな。
ケアして、ケアされて、win winな感じ。
これ、理想形なんだけど
アストリッドがギフテッドじゃなかったら…と考えると現実はなかなか難しい。
でも本当に素敵な関係だなぁ…。

ASDのスペクトラムっぷりが自助会で描かれているところもすごく良かった。
ファシリテーターしてるウィリアムだってASD。
小さい頃からSSTとか受けてきたのかな、定型の世界への擬態が上手いな、という背景まで醸す演出がすごい。

ASDの方々がたまたま多数派じゃないだけで、これだけの我慢や苦労を強いられ
悲しいかな時に揶揄われたりもする。
私はそれがとても嫌で、このドラマで描かれている自助会の空気を作る人になりたいと思った。
数が逆転したなら、
ASD特性がマジョリティの世の中になったなら、
「あの人、めっちゃ顔色うかがって何も言わないよね」って悪口言われるのは私たちの方なのにね。
『アダマン号に乗って』もそうだけど、フランスのデイケアや自助会の雰囲気がとても理想。
いつか研修や留学に行ってみたいなぁー。
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