haru

メイドの手帖のharuのレビュー・感想・評価

メイドの手帖(2021年製作のドラマ)
4.0
トイレ掃除で得た幸せ。

夫のモラハラ行為についに我慢の限界を感じたアレックスは、幼い娘マディを連れて衝動的に家を飛び出す。少ない荷物とわずかな現金しかないアレックスはなんとかシェルターに保護されるが、夫が法的に娘を取り返そうと弁護士をつけたことで、住所不定無職の彼女は圧倒的に不利な立場に。マディの親権を得るため、アレックスが就いた仕事は清掃業。作家志望だったアレックスは、そこで出会ったクライアントたちについてノートに書き留めていく。

DVから逃れ、貧しいながら幼い娘を必死で育てるシングルマザーの話。
前半はアレックスにこれでもかと立て続けに不幸が襲い、見てるのが苦しかったです。妄想癖がある母は怪しい男と路上暮らしで頼りにならず、父は新しい家庭を築いており疎遠(しかもなんか宗教にハマってる)、友人たちはなぜか夫の味方で、オマケに法までDV夫に加勢する。それでも娘といるときは常に笑顔なアレックスは本当にできた子です…後半はアレックスの努力が実り、少しずつ事態は好転。夫から「何かおまえが輝いて見える」と言われてましたが、まさに!!やっぱり母は強し!です。
そしてとにかくマディが死ぬほどかわいいんです。ワガママレベルが絶妙で、将来が恐ろしい…!
という感じでおもしろくてイッキ見しました。アル中モラハラ夫を演じるニック・ロビンソンがものすごくうまいです。最初はキレるとビール瓶を投げつけ妻を抑えつけるヤカラ系なのに、後半はどんどん弱々しいダメ男になっていく。アレックスもショーンも親に苦労しているのでお互いに支えあっていけたら最高だったと思いますが、アレックスはショーンより大事なものができてしまったので。夫の面倒は見きれません。
シーズン2があるらしいので楽しみです!
haru

haru