きくひめ

向こうの果てのきくひめのレビュー・感想・評価

向こうの果て(2021年製作のドラマ)
4.2
取り調べを通して殺人放火犯・池松律子の犯行に至った経緯、心情を生い立ちから辿って探っていくワンシュチュエーションの様なドラマ。
池松律子を演じるのが松本まりか。私、この人余り知らないんだけど、なかなかの白身の演技。夜叉・娼婦・嘘つき・贅沢・残酷・柔らか・太陽のようなと章ごとに色々な顔を覗かせる女性の裏側を演じ分けていて、なかなかでした!ま、殺人犯でなくても女性には色々な顔があると思うけど。
殺人犯は生まれ持ってのものなのか、育った環境なのか…この人の場合は明らかに育った環境⁈お父さんも酷いけど、1番酷いのはお母さんの様に私は思えるんだけど…。育った環境で、相手に合わせて自我を殺してしか生きられなかった…だから、大人になっても相手に合わせる生き方しかできなかった、故に周りの男性の見方がそれぞれ違う。そして、唯一自我を出せる男性、怒りをぶつけられる男性だったのね。
それにしても、最初の旦那の人、別れてもストーカーのような行為、ちょっとヤバいんですけど💦いくら家のためにって言っても、何年も経ってこの行為は、妻と子供に申し訳ないっしょ😓
短いながらも、流石WOWOWドラマ!ディープな視点で良かった。
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