Benito

向こうの果てのBenitoのレビュー・感想・評価

向こうの果て(2021年製作のドラマ)
4.0
【 松本まりかと昭和時代の風景 】
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脚本_竹田新
監督_内田英治
出演_松本まりか、松下洸平
加治将樹、渋川清彦他
音楽:牧戸太郎
主題曲:小山豊
(津軽三味線小山流三代目)"時雨"
放送_2021年6月 WOWOW
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まりか様が見せる6つの素顔。
「贅沢な女」「柔らかな女」「娼婦のような女」「嘘つきな女」「残酷な女」「太陽のような女」

昭和60年の東京が舞台。
マンションの一室でひとりの女が幼なじみを放火で殺害した事件。2人の過去とは、どんなものだったかを描くドラマ。

男たちの人生を破滅させてしまうようなファム・ファタールと片付けるキャラでなく、数奇な人生を必死にけなげに生きてきた姿をドラマは追っていて、最後まで惹きつけられて観れた。

三味線が心地よくも痛々しくも感じ、それ以外の舞台装置たち (衣装、家具、小道具、セット、炎など) もクオリティ高い。

「ミッドナイトスワン」の内田英治が演出というのも納得。そして舞台版「向こうの果て」が小泉今日子だというから気になる。
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