きくひめ

さまよう刃のきくひめのレビュー・感想・評価

さまよう刃(2021年製作のドラマ)
4.5
ちょっと前に映画版を先に視聴。
このドラマW版、もっと前に放送してると思ったら、まだ2年前のコロナ禍の撮影なのね。パーテーションとマスクが…コロナが忘れ去られた頃、この頃のドラマを観るとなんだろな⁇なんて思えるのかな?
やはりドラマの方が時間が長い分、様々な角度からの心理描写がされている。映画を観た時は、少年たちの寂しさが余り伝わってこなくて同情の余地なんてなかったけど、少年たちの孤独感が描かれていて少し救われた⁇…と言っても、やっぱ同情の余地なし。
最後の石田ゆり子の台詞"人を殺して許される人と許されない人、そんな区別があって良いんでしょうか"。重いし、考えさせられる。少年は少年法に守られ、刑事は正当性が認められる。だが、娘のために復讐しても殺人は殺人。量刑がまた違ってくる。もし、父親と少年が同時に刑務所入っても出てくるのは少年が先。そんなのやってられないわ。
しかも、少年の再犯率は高い。また同じこと繰り返されたら、遺族はたまったもんじゃない。やっぱり少年法見直さなきゃ!法の平等を!
映画では若手刑事をやっていた竹野内豊が、今度は復讐に燃える父親役になってるのがなかなか良いキャスティングだね。
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