サムカワ

オビ=ワン・ケノービのサムカワのレビュー・感想・評価

オビ=ワン・ケノービ(2021年製作のドラマ)
3.3
なんだかこう…複雑な気持ちですよ。

それはもちろんユアンのリアルに年を重ねた表情と、そこから生まれる哀愁や、第5話に出てきた彼の姿にはグッときますし、これからあんな大冒険を繰り広げるルークやレイアの幼き頃には色んな感慨があるから、そりゃね、オビワンとレイアの最後の会話とかは泣きますよそれは!

でもそれはスターウォーズが好きだから、もう脊髄反射的に涙が出てきるのであって、それと作品全体のクオリティはまた別ですよね。

とにかくユルい、ヌルい。

とくに第4話の脱出シークエンスとかマジでバカかよ!!!って思いましたね。
トルーパーに変装しないなーと思ったら、いやいやその変装でバレないのはおかしいだろ!とか
あれ?スノースピーダーって何人乗りだっけ?とか

そういう細かいけど重要な物語上の説得力に対する演出が皆無。


ルークがここで死ぬわけないし、ベイダーとオビワンがここで決着をつけることはない。それは全世界のスターウォーズファンは知ったうえで、じゃあそこに至る物語や如何に!と見てるのに!

なんでオビワンはベイダーにトドメを刺さない!(その手前の見つめ合うところで泣いてますけど)

アクションはケレン味が足りないし、カメラが雑に動いてよくわかんないし、背景の合成もプリクエル時代じゃないんだからもっとちゃんとやってほしいし!!

タトゥイーンはいつからクリーチャーがあんなに減ったんだ。
ストーリーもそうだけど、まずは目に楽しいのがスターウォーズだと思ってる身としては、あんな簡素で寒々しいタトゥイーンはけっこうショックです。

メインキャラクターのスピンオフは整合性取らなきゃいけないから窮屈ですよね。
というか「窮屈なんすよ!」って言われてる気がするドラマでした。

今後は無理にそういうのやらないでほしいなぁ…。

新しいキャラの新しいストーリーをこそ見たいし、なんなら今回出てきたハジャのエピソードが見たいですよ。
偽ジェダイのハジャがついにライトセーバーを手にするところとか絶対アガるし。


デイヴ・フィローニやジョン・ファブローがいないとここまでクオリティに差が生まれるものかと、逆に2人の株が鰻登りです。

キャスリーン・ケネディはなんでまだ仕事してられるんだよ。
サムカワ

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