エイガスキー

魔神英雄伝ワタルのエイガスキーのレビュー・感想・評価

魔神英雄伝ワタル(1988年製作のアニメ)
5.0
今思えばアニメをアニメとして意識し始めたのはこの作品からだったような気がする。
それまでもアニメは見ていたが、製作会社やら声優やらを意識して見始めたのはワタルが最初だったかな。

とにかく設定が斬新。
それまでのロボットアニメといえば等身の高いスラっとしたかっこいいロボットに青年が乗り込んで、操縦席の何やらわけのわからんボタンやスイッチを操作して、レバーを握りグワッと動き出すのが主だった。
ところがこの作品は、等身の低いずんぐりむっくりのロボットに少年が乗り込み、ロボの内部は操縦席などない無限に広がる空間で、龍の頭に降り立ち、龍の角を握ってロボットが動き出すといったものだった。
正確にはロボットではなく魔神(マシン)だが。

最初は変な形のロボットだなあと思っていたが、話が進むにつれてなぜか魔神がかっこよく思い始め、プラクション(プラモデルとアクションを混ぜた造語。おもちゃ)を買ってしまっているという事態に陥っていた。

またキャラクターもそれぞれ個性的で、敵キャラ含めてどのキャラも憎めない愛すべきキャラ達だった。

劇中の音楽もかっこよかった。
のちに劇中BGMを収録したCDを買って、今でもたまに聞いていたりする。

去年(2020年)ワタルは32周年を迎えてまさかの新展開があった。
30周年でもなく、35周年でもなく32周年というのが実にワタルらしいと、ワタル役の田中真弓が語っていたのが印象的だった。
サイバーフォーミュラも今でもプラモデルが出続けているほど人気がある。
グランゾート君……きみってやつは……。