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プリティーリズム・レインボーライブのdendohのレビュー・感想・評価

5.0
プリティーリズム最終作にしてキングオブプリズムのスピンオフ元。AD/DMFとは別世界だが、プリズム空間を介して接続されたマルチバース的な関係性にある。

成人で初めてプリティーシリーズを観るという人に向けては、プリパラ一期と並んでベストチョイスだと思っている。

序盤のアイドリングが長いADやDMFと異なり、最初から全力でドラマ性の強い展開。これが最後まで息切れせずに続くのだから、完成度は高いと言わざるを得ない。
メインの女子6名と男子3名、更にジュネ/りんね/法月/黒川/聖を含む主要な人物相関図は、更にその周辺人物を巻き込む形で複雑な様相を呈している。

特に凄いのは、いと(女子)とコウジ(男子)の関係性だ。二人は色々あった末に18話でカップルとなるのだが、ここから更にそれぞれの親同士の確執が発覚、それは解決することなく最終局面にまでもつれ込むことになる。

そういうことで女児アニメなのに昼ドラっぽいとか、深夜34時アニメとか言われる訳。しかも普通の深夜アニメと違い、一年間50話と続くのだ。

3Dモデルについてはプリパラ以降には劣るものの、DMFから一段進化しており、ジャンプや楽曲、チームの多彩さも相まって見応え抜群。更にシリーズ初の3Dモデルによる男子プリズムショーやプリズムバトルも見所。
個人的にはデュオ演技は全部好き。あとはジュネソロのプリズムライブの描写とか(『どんな楽器なんだろう』というフリからのタクト+一人オーケストラで、ジュネの圧倒的な実力を表現するの好き)、りんねの『gift』とか、思い返すときりが無い。

個々の展開で言えば、最後の個人演技を通じ、主人公なるがFREEDOMの歌詞『俺たちが目指すのは勝者じゃなく勇者だろ』の通りに勇者になるのが良い。あとはべるの一日店長の回とか温泉回等のギャグ回も良い。つまり捨て回があるようでない。
『失敗しないでね』『良かったに決まってるじゃないか』『俺だァ!』等、前作に負けずネットミーム化してるセリフも多い。それぐらいセリフ回しも強烈(坪田文の真骨頂!)

つまり何が言いたいかというと『プリティーリズムを観てください』。まずは作中ユニットであるOver The Rainbowが結成されるまで(笑) 良かったらキンプリからプリマジまで全部観ましょう👍
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