もこもも

ピンポン THE ANIMATIONのもこもものレビュー・感想・評価

ピンポン THE ANIMATION(2014年製作のアニメ)
4.6
"熱すぎる学園スポ根アニメ"

松本先生の代表作で漫画で読もうと
ずっと思いながらも読めてなかった作品
作品の知名度にも、アニメの評価の高さにも、
個人の期待の高さもその全てを
ことごとく超えてきた至高の作品

この作品の魅力は熱すぎるストーリー
とにかく熱い、熱すぎる
中盤までのスマイルにフォーカスを当てた話だけでも十分に熱くて傑作やのに中盤以降からペコにもフォーカスを当てたことでストーリーの熱度がさらに加速して夢中になった

表現手法もこの作品の魅力で
今までも結構アニメを見てきたけど、
まだこんな表現方法があるのかと唖然とさせられた
登場キャラの動きのアニメーションや色使い、
OP.ED.BGM.SEなど全ての音にこだわりを感じる
演出や心情描写もこの作品の熱さに繋がっていた

あまりに完成度が高いからこの作品程、
恋愛要素とかギャグ要素が入り込む
隙間がないと感じた作品はなかった
話の展開も早くてテンポがいいし、
でも1人1人の感情表現は丁寧に描いていて
チャイナの苦悩や家族の想い、
人より何倍も練習してきたアクマの想い、
常勝のプレッシャーを常に背負ったドラゴンなど
メインキャラ以外にもかなり感情移入した

人生をかけて血の滲むような練習をしてきた過程、
強くなりたい一心で継続してきた努力、
そしてそれを嘲笑うかのように一掃する「才能」
勝つことに執着がなかった天才が勝つことを意識することで、ずっとニコイチだった相棒が急に遠くなった時、ペコはどれほど虚しかったんだろう
だからこそ6話ラストおばばのセリフには痺れた
「馬鹿にかまえば日が暮れるってね
 半端な覚悟は時間の無駄だよ 覚悟しなペコ...
 愛してるぜ」

一番好きなシーンは最終回のペコとスマイルの試合
アクマの言葉で真剣に卓球と向き合う覚悟を決めてすごい速度で成長してスマイルのヒーローとして戻ってきたことに、本当に楽しんで卓球をしている様子に、そして2人のお互いを想い合う気持ちに胸が熱くなった
アフターストーリーのみんなの様子が幸せそうで自分も幸せになった

OP : 爆弾ジョニー『唯一人』
ED : メレンゲ『僕らについて』
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