私は「愛してる」を知りたいのです。
戦時中、兵士として戦った少女ヴァイオレットは、元陸軍中佐のクラウディアに引き取られる。
彼女に残されたものは、戦場での記憶と上官であるギルベルト少佐が最後に残した言葉だけ。
大きな港町ライデンへと迎え入れられたヴァイオレットは、「自動手記人形」と呼ばれる代筆屋の仕事を知る。
戦争の武器として育てられ、一切の感情を持たなくなった少女が、代筆屋を通じて様々な依頼人と出会い、人の奥底にある心に触れていく群像劇。
トップクラスの映像美と音楽、人々の気持ちを綴った手紙1つ1つに、ただただ泣きそうになる。
極端に人の心が分からないヴァイオレットだからこそ、その成長ぶりが見て取れる。
誰かを傷つけた過去もあれば、誰かに感謝された過去もある、それはきっと私たちも同じで、ヴァイオレットのように日々自分を育んでいきたい。
とてもTVアニメとは思えなかった。
劇場版もまた近いうちに。