アニメ作る側のあるあるが詰まった面白い物語だった。特に「制作」という仕事をよく知ることができた。このアニメ自体もこういうドタバタの中で作られていたのだろうなと想像しながら観た。これからアニメの見方が変わるかもしれない。
登場人物の中で妙にキャラが立ってリアリティがある何人かの人は、実在の人を想像できて業界には受けただろうなと思われた。特に菅野氏は分かりやすかった。また、作中のアニメもモチーフにした元ネタが想像できて笑えた。歌も同じ。
アニメに限らず、形に残るものを作る仕事は、不思議と苦労をして悩み努力した分だけ結果に出るものだし、反対に手を抜いたものはそれが如実に現れる。そんな自分の拙い経験を少しばかり思い出したりもした。みんなで作り上げた喜びは格別だろうと羨ましくもあった。
少々大袈裟な言い方をすれば、アニメ好きや業界の人だけでなく、目標を見つけられないで悩んでいる人や仕事に行き詰まっている人にも観てもらいたい作品だと感じた。
