肉鹿

SHIROBAKOの肉鹿のレビュー・感想・評価

SHIROBAKO(2014年製作のアニメ)
4.5
過去の栄光に沈んだアニメスタジオ、武蔵野アニメーション。通称、ムサニ。復活の狼煙をあげる作品の制作が始まるのだが、順調に進むはずがなくて。

これは泣いちゃう。業種関係なく社会人は泣くアニメだと思う😭

アニメ業界の裏側をリアルに描いた物語ではあるんだけど、登場人物みんなちゃんと息してるような生々しさによって仕事のトラブルが見ている方にも重くのしかかってくる。まるで日曜日の夕方の気分、、鬱。
だけどその後に人と人がさりげなく支え合って補う姿や、過去の経験からさりげなくヒントを導き合うリアルさも描いてて、爽快感もひとしお。答えは教えられるものじゃなくて自分で気付くものって風に描いてるのがとても好き🥰

そのなかでも推しは杉江さん!おじいちゃん!
もう、さりげない優しさのキング!活躍する8話と12話は泣くほど好き!
ほかにも老若男女バラバラな多くの登場人物が出てくるから、誰かしら共感したり感情移入するキャラが見つかると思う。

あと単純にアニメ制作の役割に詳しくなれて楽しい😆
いままで曖昧だった監督と演出の違いがわかって嬉しかったし、監督の頭の中だけのイメージを会話で言語化させるシナリオライターの仕事ぶりも感嘆してました。
あと主人公が担当する制作進行の複雑さも!
とりあえずいい制作になるにはドリフトができないとダメなようです(ちがう)

最後に劇中劇アニメの1話がBOX特典として作られてるんだけど、これはエンドロールこそが本編!
流れる名前がちゃんと見知ったムサニ制作チームなのが最高で、故郷で見守る家族みたいな興奮した気持ちで眺めてましたw
肉鹿

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