このレビューはネタバレを含みます
凄すぎる協賛の数に目を剥きながら、そこそこ楽しめた。
主人公の人懐っこく厚かましい人柄や八重歯っ娘なデザインは、Z世代マインドと懐かしいキャラ造形との両方を感じるようで、なんだか親しみが持てた。
cv川澄綾子とcv堀江由衣という２大ヒロインを抑えてあるのも良い。
アキバの黎明、つまり美少女の黎明を支えたゲーム作りにおける古の知恵や専門的な話はもっと詳しく知りたいと思った。
主人公が巻き込まれる奇妙な事態はもとより、守のタイムリープにおける想像力の話ではうっすら『インターステラー』みたいな感じもあり、そしてクライマックスの未来（現在）での再会など、その突飛さと自由な発想が生み出すドラマ性はお手軽SFという感じで結構面白かった。
故にか、結構強引に収束した感じと最初のばあさんなんやったんとかはありつつも、時間跳躍のSFで陥りがちな元鞘や原状復帰の展開を退けて、２つの世界を両立させんとする心意気は、理屈はともかく萌えのために欲張れ！な勢いを感じて好きだった。
