程度の差はあれど、日常系の多い逆異世界転生というジャンルの中で、真っ向から現代の裏社会に足を突っ込んでいく、最高に尖ってて、最高に厨二病な作品。
ストーリー展開もそうだが、厨二全開の闇属性なキャラクターばかりなのがかなり魅力的。彼らから溢れ出る闇の波動は、多分好きな人にはとことん刺さるだろう。だって主人公が元々、屍神殿って名前の魔王みたいな見た目のネクロマンサーで、異世界で死んだ時に死霊術を使って現代日本の路地裏に落ちてた死体に憑依する形で転生してくるんだぜ？これだけでもかなりテンションの上がる出だしだ。
しかもここに、屍神殿にゾンビにされた依代の身体の暗殺実行犯のサイコパス殺人鬼JKや、天才ハッカーな裏社会の情報屋、元警察官の霊魂を宿したペンや、殺人鬼JKに殺された依代の身体の元々の持ち主である四乃山ポルカの魂の入った鮫人形らが仲間として加わってくる。極め付けは敵として立ち塞がってくる厄ネタと呼ばれ警察にも恐れられる超常的な力を持った不可能犯罪者達、そしてポルカの暗殺を目論んだ黒幕による四乃山家跡継ぎ候補暗殺の刺客。こんな癖のあるメンツとストーリーが合わさって、ワクワクしない訳がない！もう、頭の中常に怪人ソリティア(こいつも狂言回しとして最高のキャラクター)状態ですよ！
ただ物語自体は結構スローペースなのと割と話がごちゃついてるので盛り上がり所まで少々長いのが難点。しかし、2期は既に決まっているので、気にせず気楽に見てほしい。
