『魔法少女まどかマギカ』や『PSYCHO-PASS』シリーズなどで知られる虚淵玄脚本のアニメオリジナル作品の時代劇怪奇ファンタジー。
出島のある長崎の地で、無実の罪を着せられた浪人侍が窮地を救ってくれた利便事屋に身を寄せ、そこでは様々な厄介ごとを引き受けるとともに法では裁けぬ悪人に被害者の復讐を代わりに果たすという利便事屋の稼業に携わる中で、大きな陰謀にたどり着いていくというお話。
1クール完結のアニメオリジナル作品としては起承転結がしっかりしていてお手本のようなストーリー展開。江戸時代の封建社会、隠れキリシタンの思想やアヘンの密輸などの歴史的な話がうまく脚本に盛り込まれている。ただ、全体的に小難しくなっているのが難点。
水彩画調の淡い作画は時代劇ファンタジーによくあっている。
しかし、利便事屋のリーダー蒔絵師の碓水幽烟の必殺技がアレなのがいただけない。
時間があるときにじっくり見返してもいいとは思える作品。