現実世界と異世界が突如「門」を介してつながり、モンスターや亜人種が入り混ざった異世界の軍勢から侵攻を受けた現代日本は自衛隊の実力行使により撃退するものの、さらなる侵攻に備え、「門」の先にある異世界(特別任務地域略して特地)に偵察部隊や外交官が派遣され、異世界勢力と和平交渉をするというお話。
主人公はオタク気質だが実は「レンジャー」の資格をもつハイスペックな二等陸尉の伊丹で偵察隊の隊長。第1クールしか観ていないが、自衛隊が異世界の様々な問題を解決し、異世界住民の信頼を得ていくというストーリーのようだ。
コンセプトとしては現代文明を異世界に持ち込んで無双状態となる量産型の異世界モノであることには間違いないが、自衛隊が登場することにより、現実の日本の法律、政治、外交などが持ち込まれている点で「シンゴジラ」に近いものがある。無双状態も爽快だが、スケールを大きくして、またリアリズムによる縛りがかかることで、簡単には問題が解決しないところが面白いといえる。