Yoshishun

銀魂’(第2期・第2期延長戦)のYoshishunのレビュー・感想・評価

4.4
マイベストコミック『銀魂』のTVシリーズ第2期。主要長編はかぶき町四天王篇、蓮舫篇、バラガキ篇、一国傾城篇など。

『新訳紅桜篇』から1年のブランクをうまくアニメに落とし込んだ第1話から暴走しまくり。永久に不潔といわれる所以はここにある。

しかし、時に刻まれるシリアス、人情ものこそ、銀魂の真価であり、最大の魅力である。それが色濃く出ているのは、やはり「かぶき町四天王篇」だろう。昔かたぎなヤクザ侍・泥水次郎長との一騎討ちは、時代劇にありがちな因縁との決着そのものである。互いの信念を、下品ながらも真っ正面からぶつけ合う男臭さもまた良い。

また銀魂といえば、徹底したパロディも面白い。特にこの第2期では、エリザベスの知られざる正体が明かされる「蓮舫篇」で顕著である。あまりにやりすぎたために、DVD版ではとある人物の顔にどデカいモザイクがかけられ、何が起こってるのかさっぱりわからなくなっている。また、アニメ制作会社がサンライズということもあり、かの有名ロボットアニメをまんまパクったり、しまいには声優もあの人だったりと、もうやりたい放題。

ほかにも魅力的な長編も沢山あるし、一国傾城篇では、この後のシリアス展開にも大きく関わってくるほど重要なエピソード。長編に外れなしな無敵のシリーズである。

原作の台詞量が尋常じゃないため、時折展開が遅くなってしまうのは致し方ないものの、ここまでアニメ映えするジャンプアニメは無いのではないか。

他のシリーズは所々見れてない話があるので、また追々観ていこう。来年1月公開の『銀魂 THE FINAL』までこの熱は冷めない。
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