第8話の左之助の台詞に「出歯亀」という単語が使われていて、それってこの頃から浸透していたのだろうかと違和感があったので調べてみると、その単語が生まれたのは明治41年のとある事件からだそうだ。
この物語の舞台は明治11年なので、まだ誰も使ってすらいないはずなのだけど、まあどうでもいいかコレ。
平安時代の古文に「いとエモし」って書いてあったり、竹取物語にUFOが出てきたりしたら、ちゃんと笑うけど。
うーん、やっぱりそう考えるとどうでも良くないな。
フィクションでも、ギャグやってるんじゃないなら、時代にあった適切な言葉を選ばないと、意味だけでなく歴史もバタフライ効果で変わってしまうことがある。
重箱の隅をつつくようだけど、適当な仕事してると観客や読者にバレるし、作品の質も落ちるから、校閲はとても大事。