KingKazukiManji

機動戦士ガンダムSEEDのKingKazukiManjiのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED(2002年製作のアニメ)
3.5
人気なだけあって、めちゃくちゃ面白かった。

けど昨日の昼から1日ずっと観てたけど、流石に疲れた。1年掛けて紡いだ物語を1日で消費してしまうってのは言葉にするとちょっと抵抗があるけど、ある意味感情的にならず、新しい視点で観れたのかと思えた。

どちらかに組みするのではなく、不可能なのかもしれないが自分たちの信念を通して第3の道を歩もうとするテーマが、虚構ならではであるのだが、とても好意的に受け取れた。

強いキャラだけにフィーチャーするのではなく、弱いキャラにもフォーカスされていたのが良かった。

けれども登場人物たちが、プロットの環境というか展開に流されていって、結局対話が、コミュニケーションが不足していたように見て取れた。

そのリアルタイム性というのが一種のリアリティを生むのかもしれないが、現実では有り得ない虚構的な内容なのだがら、そこは頑張って掘り下げて描いて欲しかった。

あと、キラが主人公ってのが大きいのだろうけど、彼が中心すぎたというか、ご都合主義的展開が目立って冷めたシーンがあって残念だった。

なんだかんだフレイが1番本作の位置づけを象徴しているキャラクターなのかもしれないと思えた。

単純に好きか嫌いの二極化ではなく、彼女みたいな弱い者に、かなりスポットライトを当てていた制作陣の胆力はすざまじく、ある意味視聴者を投影するような、色々と考えさせてくれる良いキャラクターだった。だからこそ、最後あっさり逝くのが、なんだかなぁって感じだった。

ラストバトルが流石に長すぎた気もしたけれど、かなりの回り道をして何とか上手にまとめあげていた印象だった。

こんなに長かったのに、こんなにあっさり終われるものなんだと感心してしまった。

続編にもうあと50話あると思うと腰が重いのだけど、あの終わり方は個人的に不完全燃焼だから観るしかないのが辛い。
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