物語の秘密がわかってから
面白さを失っていく作品も
少なくない中で
この作品は、
世界の全体像が見えてからが
本質的であって
より深みを増している。
さらに2022年2月末からの
ロシアによるウクライナ侵攻の最中に
この作品が放送されていることに
運命的なものさえ感じられます。
対立の構図、終わらない憎しみの連鎖
次世代への誤った継承など
漫画の中の話だったはずが
あまりにリアリティを持って
ヒリヒリと肌に染み込んでくる感じです。
何故こうなってしまうんだと
悩み、苦しむ仲間を尻目に
全ての根を断ち切ろうとせん
エレンの決断、導き出した必然が
本当に現実の世界でも起こりそうで
背筋が凍る思いです。
漫画では今ひとつつかみきれなかったことが
キャラクターに声や動きが加わり
生命が吹き込まれると
より物語が強く迫ってきました。
また、地ならしをする巨人と
エレンの圧倒的な恐怖を感じることが
できます。
まさにここからクライマックス!